葬儀費用のトラブルの多くは請求額の違い

ガイド:
お葬式に関して、お金のトラブルなどをご経験されたことがありますか?

市川さん:
トラブルのご相談はこれまで多く受けています。最初に言われていた金額と、最後の請求額が違うケースが最も多いパターンです。
 ・最初に言われていた金額=葬儀一式の金額
 ・最後の請求額=実費分が加算された金額
このギャップが招くトラブルです。

葬儀のトラブル
葬儀の費用について、トラブルになるケースが多い。これらのトラブルを避けるためには、事前に相談しておくことが一番
葬儀社の説明不足であったり、経験不足から説明を理解できなかったりと原因は様々ですが、実費に対する認識さえあれば避けられるトラブルです。


お香典はアテに出来ない?

ガイド:
お葬式のお金は、お香典でまかなえる部分があると思っていました。結婚式でもお祝いのお金がけっこうまかなえますよね?

市川さん:
いただくお香典は、通夜振る舞いと香典返しで終わってしまうのが、ごく一般的な例です。通夜振る舞いは、結婚式での食事と同じように捉えられると思いますが、お布施と準備期間の有無が大きい要素だと思います。葬儀は婚礼と違って、業者を比較検討する方が圧倒的に少ないですから。

ガイド:
今までで、印象に残ったお葬式はありますか?

市川さん:
見送る家族の方々が、積極的にプランニングに参加するご葬儀は、いつもとても暖かな雰囲気に包まれます。思い出コーナーなどに、ご自身たちで故人の趣味の作品や、旅行などのスナップ写真をきれいに飾り付けて、参列の皆さんに見ていただくようにされたケース。祭壇にラグビーボールを飾って、故人らしさを表したケースなど、家族でしか分からないこと(趣味や人柄など)を表現できたご葬儀は、特に印象に残るものになると思います。

ガイド:
自分自身のお葬式を考える方にアドバイスがあればお願いします

市川さん:
頭だけで漠然と考えているだけでは、なかなかお考えもまとまりづらい物です。今は「エンディングノート」など様々な種類のものが市販されていますので、こういったノートなどにご自身の希望や状況を書き込んでみてはいかがでしょうか? ご自身の要望が順番にまとまっていきますし、実際に万が一が起こった際も、残されたご家族がとても助かるものです。

葬儀への希望をはっきりと残してあげることで、「これで良かったのだろうか……」という、葬儀の後悔でとても多い不安を防いであげることができます。

ガイド:
親族のお葬式を考える方にアドバイスがあればお願いします

市川さん:
大切な家族のご葬儀のことを考えるということは、気持ちの面で大変な勇気が必要なことだと思います。しかし、ご葬儀を終えた約80%の方々が何らかの後悔を残しているという調査結果もあるほどです。納得できるご葬儀を実現するというのは、「ぶっつけ本番」ではとても難しいことなのです。

葬儀トラブルの多くは、事前に考え、行動することで防ぐことができますし、事前に備えておくと、それだけ満足できる結果に近づきます。

お葬式を考えるときは、予算、規模、場所、形式の4つだけで大体の内容がカバーできます。まずは、この4つをまとめて、2~3社の葬儀社に問い合わせをし、見積りを取り寄せるなどをしてはいかがでしょうか? やり直しができない大切なご家族のご葬儀ですから、失敗の無いように、日ごろから情報収集や備えをしておかれることをお薦めします。

「お葬式のリスクマネジメント&サポート リリーフ」 代表の市川 愛さんに、お葬式についてお話を伺いましました。お葬式にはまとまったお金が必要だということですね。いつかは必ず直面するお葬式です。お金の面はもちろん、どのようなお葬式を希望するのかを普段からしっかりと考えておいたほうがいいようですね。
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