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2012年 学歴・業種別の初任給平均(2ページ目)

2012年度の学歴・業種別初任給平均データをご紹介します。日本経済団体連合会の調査によると、大卒事務職初任給の平均は20万7585円とのこと。初任給は景気のバロメーターといわれています。その動向をチェックしてみましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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石油・石炭製品、新聞・出版・印刷などの製造業は初任給平均が高水準

2012年の産業別初任給

<2012年産業別初任給 (大学卒事務系)>初任給(円)と、全産業の平均を100とした時の値を示している。非製造業より製造業のほうが高水準となっている (出典:(社)日本経済団体連合会)

2002年の初任給を産業別に見てみましょう。上の表は、大学卒事務系の初任給になります。最高額は「石油・石炭製品」の23万9708円。平均の20万7585円よりも3万2000円、15.5%も高くなっています。事務系の大学院卒平均は22万5202円でした。かなりの高水準です。他にも「新聞・出版・印刷」が22万6886円と、平均より9%以上アップしています。

製造業と非製造業の平均を見てみると、製造業のほうが非製造業より高くなっています。製造業のほうが平均より高い産業が多いのと、高額である産業が集まっているからですね。

金融・保険は初任給平均が低水準

次に、初任給が低い産業を見てみましょう。一番低かったのが「金融・保険」の20万889円。平均より約6700円、3.2%も低くなっています。一番高額であった「石油・石炭製品」と比べると、3万8000円の差です。

「電気・ガス」や「土木建築」も初任給が低くなっています。いずれも非製造業で平均より2~3%低くなっています。金額にしたら数千円の差ですが、毎月のことですのでばかにはできませんよね。

入社後の上昇は金融・保険がトップ

初任給の次に気になるのが、入社後の賃金。以前の記事「給与年収ランキング」で紹介したように、業種によって給与の上昇率はかなり違ってきます。

業種別の平均年収を見てみると、一番年収が高い業種が「電気・ガス・熱供給・水道業」でした。そして「金融・保険」が2位に入っています。初任給では最下位争いをしていた2業種が、平均年収ではトップ2となっているのは興味深いところです。

このように、時間を追って見てみると、初任給は低くても、その後の給与の上昇が見込める業種もあります。初任給ばかりを気にしていてはいけないということですね。その後の年収の上昇なども見越して、就職活動を行いたいものです。
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