お金について「何も始めない」のが大きなリスク

「減るのが恐い」
以前、お金についてのインタビューをした時に、貯めたお金を増やすための行動をおこさない人の理由で一番多かったのがこの答えです。確かに大切なお金が増えるのはうれしいけれど、少しでも減るのはイヤですよね。その他、次のような答えがありました。思い当たるのはいくつありますか?
 
お金について「何も始めない」のはどうして?

お金について「何も始めない」のはどうして?


「だまされそう」
「投資って難しいから、よくわからない」
「毎月貯めているからいい」
「節約しているからいい」
「頑張って働いて貯める」
「ドキドキするのがイヤだ」
「時間がない」
「めんどう」


貯金だけだと、資産が減る事もある!?
貯金だけしている人は「増えもしないけど、減りもしないんだからいいじゃん」と思っている人が多いようです。でも将来減ってしまうかもしれないとしたら、どうします?

・手数料で減る
ATMを時間外に使い手数料108円が引かれると、利息が一瞬で消えてしまう事があります。他にも振込手数料、預金がマイナスになった時の建て替え利息等、何気ない手数料が貯めたお金の利息より多くかかりお金が増えるどころか、減ってしまいます。

・為替動向で減る
輸入ブランドのバッグを買わなくても、原材料を輸入に頼って生活が成り立っている日本は、円安※になると物を買うのに高いお金を払う事になります。もし、外貨で資産の一部を持っていれば円安は絶好のチャンス!それを売って、物の値段が高くなった事に対応できます。
※円の価値が安くなる事。1ドル100円だったのが、150円になれば、輸入する物の値段は1.5倍に。

・急に物の値段が上がると減る
例えば、150円のお茶が160円になると、それまで、150円でよかったのが10円値上がりして、6%分を多くお金を払う事になります。しかしマイナス金利時代ですから、自分が銀行に預けたお金は6%も増えていません。もし、物の値段が急に上がると、急激なインフレ※に金利が追いつくまで、資産は減ってしまいます。
※インフレーション。物の値段が上昇し続ける事。

代表的な、何もしないと資産が減る例を上げてみました。でも、無理をしてでもリスクを取らなくてはいけないという事ではありません。リスクをとらない方がいい人ももちろんいます。
 

リスクを取らない方がいい人

使う予定がある人
近い将来マイホームを買いたい、子供の進学の予定がある等お金を使う具体的な予定がある人は、必要なお金以上の余裕がなければ、リスクを取らない方がいいでしょう。「投資でマイホームの頭金を増やそう」と思っても、いい物件が見つかった時に元本割れしていては、何もなりません。

借金がある人
借金返済に勝る投資は無しです。住宅ローンの多くの場合は、完済するのが何年も先になってしまうので、月々の返済に無理が無く貯金プラスαの余裕があれば、少しずつリスクを取る事も考えられます。

準備不足の人
お金の準備と、心の準備です。お金が貯まっていない状態では、増やすより貯める方に力を入れましょう。何事も下調べを充分しないで、新しい事を始めるのは不安です。不安を充分取り去るだけの準備があれば、一時的に資産が減る事に対しても「分散投資をしているから」とか「時間を味方につけておけば大丈夫」等、自分なりの答えがだせます。
 

初心者の失敗

何度も似たような本を買う初心者
書店には、とても分かりやすく書かれた初心者向けの本が並び、数冊読むと何だか簡単にお金が増えそうな根拠のない自信が湧いてくるから不思議です。株の本なら、株を明日にでも買いたくなります。でも、ここでちょっと考えてみましょう。証券会社で扱うだけでも株式、投資信託、債券などそれぞれの種類に無数の商品があります。株の初心者本を読んだ人は、大海の中のたった一滴の世界を理解したに過ぎず「分かったはずが分からないなあ……」と同じような本を何度も買う事になり、前出の準備不足の人のままなのです。

「取りあえず始める」危険
書店にはいつも「これで楽々……」「これで○○○万円儲けた!」という類いの本が並んでいます。とても魅力的な言葉ですが、楽々儲かる本というのは、儲かる可能性については120%語られますが儲からない可能性、またその時の対処法については多くは語られません。また、過去に儲けた話は書かれていても、過去の大損話も語られません。きっかけは大切ですが「少額で買える株なら大丈夫」「身近な銘柄から始めましょう」といった言葉だけを鵜呑みにして、何でもいいから取り合えず始めるのはビギナーズラックにならない限り、何万円もムダにする事になります。
 

初心者が上手にお金を増やすには

今、いくらあるか?
今いくらあるのか、自分の資産の中身をチェックする事はとても大事です。その内、3カ月~半年分の生活費、近い将来使う予定があるお金を除いた残りのお金=余剰資金に働いてもらいましょう。

自分の未来予想図をつくる
今すぐにでも大金が欲しいのは山々ですが投資は宝くじではありませんので、お金を増やす目標に向かって計画を立てます。自分の将来を思い描き、何年後にいくら必要かを考えます。必要額が分からない時は、調べてみましょう。

金融商品を知る
一つの商品にお金をつぎ込んでしまうのでは、一つのカゴに全ての卵を盛るようなものだとよく言われます。たくさんのカゴに卵を盛るには、たくさんのカゴについて知らなければいけません。株、債券、投資信託、外貨等、それぞれのリスクとリターンといった特徴を理解した上で○年で目標額を達成出来る組み合わせを考えます。

学ぶ・相談する
最初からたくさんある金融商品を理解するのは大変です。目標額と、元手になるお金がわかればFPなど具体的な方法を人に相談してみるのもいいでしょう。

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