家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

子供5人!7人家族の家計管理(2ページ目)

「その道のプロ」の家計管理シリーズ。第一段は、世の中少子化なのに子供が5人?このお宅の食費はどうなってる?教育費は?お話しをうかっがったのは「共働きの出産・子育て」ガイドの大葉ナナコさんです。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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5人の子供の教育費How Much?


ーーー気になるのは、5人分の教育費ですが。

「今、長男が受験生でこれから受験が4年連続でやって来ます。子供の挑戦を止める事は出来ないから、教育費は挑戦応援費だと思ってます」

ーーー応援費はどれくらいなんでしょう?

「一人っ子の・・・5倍ですね」

ーーーやっぱり。ナナコさんが会社の経営者だから出来る?

「経営者といっても、好きなだけお金が使える訳ではありません。今は一番お金が出ていく時という事がわかっていて、あと6年したら楽になる!とイメージしてるとがんばれるんです」

ーーー教育費は、1人でも大変ですが。

「教育費を“かけると”、“かかる”、は違うんです。教育費のデータだけを見て見通しを失うより、たくさんあるサポートを探して利用する事も大切だと思います。例えば、渋谷区なら区からも奨学金がありますし、200以上の奨学金制度がある大学もあるんですよ。うちの子達は、自分で奨学金についてリサーチしてきましたね。」

ーーー教育費は計画的に貯めましたか?

「そうですね、保険で貯めたり、貯金をしたり。でも、いくら計画的にお金を貯めても、進路が変わったりして計画通りにいかない事も少なくないんですよ。」

ーーー働くママだったから、計画通り行かない時も何とかなったのでしょうか?

「バースコーディネーターの仕事を始めた頃は0からの出発で、テレビ局のコーディネーターや出版社の派遣社員をしながら、トリプルジョブ期なんて言うのもありました。海外の講演会を聞きに行くのも自費ですし、資料の本も高いです。でも本当にやりたい事なら、困った時は専門家、悩みは友達に相談する事だって出来る。ピンチもあるけど、自分が越えられないピンチは来ないと思うの、私はピンチだと力が出ちゃう方」

ベビーシッターをスカウト?


ーーー仕事と子育てを両立させるには、誰か他の人の助けを借りないといけません。

「子供が3人の時に、1時間ベビーシッター代2000円と言われ、3時間で6000円か・・・高いな。と思っていたら、コンビニでいつも見かける専門学校生の女の子達がいたの。子供が好きそうだったから、お誕生日パーティーやるんだけど、ちょっと手伝ってもらえないかな、って家に来てもらって、子供達が一番好きなお姉ちゃんに、今やってるバイト料800円?1000円出すから、学校の帰りに保育園のお迎え行って!ってスカウトしました!ナンパみたい?(笑)」

ーーーすごい、街でスカウトという方法がありましたか!子供達が選んだシッターさん、しかも毎時1000円、1日3000円、週5日で15000円。1ヶ月6万円のお得!

「Beクリエイティブね。仕事も子育てもアイディア次第ですよ」

ーーー子供がいたら働けない、って思っている人多いと思います。

「自分は働かない、という考えをそろそろ捨てないと、みんな過労死しちゃいますよ(笑)。夫の収入で家計はまかなえても、自分が社会に対して社会人として与えている姿を子供には見せる事はいい事だと思います。これは、そんな強いものじゃなくて、やわらかくてやさしいもの。静かな満足感です。人の力を買って、自分の力を使わないのが豊かと思われていますが、お産でも自分の力を心地よく使うのが自信が保たれるんですね」

ーーーお金ではなく、社会人として働く事は大切だと。

「子供達には、メイキングマネーはメイキングチャンスだと言っています。長女は、助産師を目指していて、助産院で泊まり込みのバイトをしてました。今から、私は子供を4人産むわ!早く産みたい!って言っています」

ーーー是非、頑張ってステキな助産師さんになって欲しいですね。他のお子さんの将来も楽しみです。今日はありがとうございました。

<インタビューを終えて>
5人の子供のママと聞くと、ふくよかな肝っ玉母さんを想像しますが、大葉ナナコさんはとても背が高くスリム。センスもいいけどマネーセンスも抜群!家計簿は付けていないそうですが、一ヶ月に必要なお金がすらすら出てきてビックリしまいした。これだけ収支を把握し、使途不明金が出ない工夫をされていれば、家計管理は合格点です。

お話しのように、ライフプランの中でどうしても一時的に教育費と住宅ローンが重なるなど、支出が多くなる時期があります。ナナコさんのお宅は、ちょっとした日常のアイディアが結果的に支出を押さえるのにつながっているようです。

どの家庭でも、その時期をどうやって乗り越えるか、「それまでに貯蓄をする」「妻が働く」など出来るだけ早い時期に夫婦で話し合っておくといいですね。

<関連リンク>
・オールアバウト「共働きの出産・子育て」
・大葉ナナコさんの、産む前、産む時、産んだ後をサポートするバースセンス研究所で、ガイド山口の「産前産後のマネーレッスン」定期開催中。
・大葉ナナコさんが代表を務める公益団体日本誕生学協会
【編集部からのお知らせ】
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