国の保証はなくなります。ゆうちょ銀行は、普通の銀行と同じだという事を覚えておきましょう。 |
大切なお金をゆうちょ銀行に預けている人も多いと思います。民営化され今までと同じようなサービスが受けられない事や、手続きが必要なケースがあります。注意点をまとめました。
郵便局は4つの会社になりました
2007年10月1日。全国の郵便局が一斉にかわりました。まずは、簡単に民営化のおさらいです。
これまで郵便局は「郵政公社」という名の何でも屋さんでした。10月から看板を「日本郵政株式会社」にかえて、何でも屋さんから、仕事別に4つの会社にしたのです。
■郵便物を扱う「郵便事業株式会社」
■貯金を扱う「株式会社ゆうちょ銀行」
■保険を扱う「株式会社かんぽ生命保険」
■窓口業務を行う「郵便局株式会社」
今後も、窓口と郵便物を扱う会社は、郵政株式会社が100%株を持つ事になっていますが。保険と銀行の会社は、遅くとも2011年までに株式を上場。その後は、郵政株式会社が持ち株を処分して、2017年には完全民営化となる予定です。ですから、正確に言うと今は民営化している途中ですね。
それでは、気になるお金を預けている「株式会社ゆうちょ銀行」は、どんな銀行なのでしょうか?
国の保証はありません
郵便局が「ゆうちょ銀行」になって、一番変わった点は国の保証が無くなった事です。今まで郵便局に預けていたお金は、全額国が守ってくれる安心感がありました。ところが民営化されて普通の会社になったので、民営化前の定期性の貯金は満期まで政府保証がありますが、それ以外は国の保証はありません。
■国の保証があるのは、民営化前の定額貯金や、定期預金だけです。
満期が来たら要注意
「定期性の貯金に預けてあるからよかった」と、安心していてはいけません。今まで満期が来れば自動継続されて、自動的に同じ定期が続けられましたが、民営化後満期を迎えた貯金は、一端終了します。ぱるるのような総合口座なら普通預金に入れられます。横に長細い証券タイプの定期貯金は、満期がくると自動継続されずに、普通預金の金利が適応されます。
■同じ定期を続けたい場合は、手続きが必要です。
では手続きを・・・、と思って通帳を持って行っても、今までの通帳では定期預金に預けられません。ATMなら「窓口へお越し下さい」のメッセージが出ます。窓口では「新しい通帳を作るので、本人確認証が必要です」と言われます。もし夫名義の口座で妻が持って行ったら?念のためゆうちょ銀行に確認すると「委任状が必要です」との事でした。
■手続きは、新しい通帳を作るので本人確認の免許証や健康保険証等と印鑑が必要です。
でも、家族全員で郵便局に行っている時間がないし・・・、と電話口で困っていたら「では、ご自宅にお伺いして手続きをさせていただきます」(さすが、ゆうちょ!)でも、これは全国のすべての「ゆうちょ銀行」の店舗で同じような対応をしてもらえるかどうかわかわりませんので、必ずご自身で確認してみて下さい。
ゆちょ銀行の店舗
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