カーボンオフセットって、誰かが得する訳じゃない。でも、毎日の生活から地球の将来を考えられそう。 |
洞爺湖サミットの影響もあり、この夏はお中元から金融商品まで「エコ」が注目されています。ボーナスの使い道も、カーボンオフセットを選べば、地球にやさしいと自己満足ならぬ「エコ」満足できそう。さて、そのカーボンオフセットとは?
カーボンオフセットってなに?
最近よく聞く「カーボンオフセット」。セットと付くので、何だか地球にやさしいパッケージ商品の事のようですが、実はもっと奥が深いのです。
カーボンとは地球温暖化の原因とも言われる、温室効果ガスのCO2(二酸化炭素)の事。オフセットとは、offset=相殺(そうさい)すると言う意味で、自分達が排出してしまった、二酸化炭素を別の形で、差引ゼロにしましょうという事です。
例えば、カーボンオフセットの商品やサービスを利用すると、その企業は植林をしてCO2を減らすという仕組みです。他にも、CO2の排出権を国に寄付する物もあります。早速、身近な商品やサービスを見てみましょう。
銀行でカーボンオフセット
■滋賀銀行 カーボンオフセット定期預金 未来の種
国内の金融機関初、京都議定書の削減目標5年にわたり、定期預金の0.1%分のCO2排出権をしがぎんが購入し、日本政府に寄付します。金利は5年定期預金の金利。
■ソニー銀行 投信でオフセット
対象になる3つのエコファンドの残高30万円を1口として、1口あたり1トンの排出権を購入します。排出権は、販売手数料と信託報酬の中から得られる利益の一部からソニー銀行が購入し日本政府に寄付します。
■三井住友銀行 住宅ローン、カーボンオフセット応援キャンペーン
環境配慮型住宅を三井住友銀行の住宅ローンで購入し、チームマイナス6%のチャレンジ宣言をした世帯先着1000世帯。(2008年9月30日まで)1世帯あたり1トン分のCO2排出権を三井住友銀行が購入し日本政府に移転します。
■スルガ銀行 カーボンオフセット付き住宅ローン
環境配慮型住宅の建築、リフォーム資金に使える住宅ローン。1世帯につき、2013年3月までの間排出権を毎年2トン国に移転します。
■大垣共立銀行 住宅ローンでカーボンオフセットキャンペーン
省エネルギー対策等級3以上または同程度の省エネルギー対策住宅・マンションを新築・購入する人で、チームマイナス6%宣言をした人が対象。1世帯あたり1tの排出権を購入し国に移転します。(2009年3月31日まで)
カーボンオフセットは金利優遇や、プレゼントキャンペーンと違い、誰かが得をする訳ではありません。でも、銀行と言う社会的な責任がある会社を通じてCO2削減の取り組みに関わることが出来るはじめての仕組みですね。対象となる商品等のくわしい条件につきましては、直接銀行にお尋ねください。