金利と、外貨の値動き、手数料!円の預金よりも考えることがいっぱい。 |
満期額を決める3つのポイント
円預金の満期額を計算するのは、「金利」だけ考えればいいのでとても簡単です。ちょっと、おさらいしてみましょう。
100万円を、金利1%の定期預金に1年預けました。満期額は?
100万円の1%は、1万円ですから101万円です。(税引き前)
暗算でできますね。では、外貨預金だったらどうでしょうか?外貨預金は、「金利」の他に「為替手数料」と「為替変動」の3つを考えなくてはいけません。
利息はつくけれど、為替の動きで貯金なのに損をしたり、逆に金利以上に大きくもうけたりできます。でも、円を外貨に替える時、外貨を円に戻すときには手数料がかかるし・・・。
これでは、損をするのか得をするのか分からなくなってしまいます。「分からないけど、とりあえず外貨だ!」なんて思う人は要注意。大切なお金がどうなるのか、しっかり分かってからお金を預けましょう。
大丈夫、ひとつずつ見ればとても簡単なのです。まずひっかかりやすい「金利」から見てみましょう。
「金利」は年利
ここで、「金利」の大大大、原則を覚えておいて下さい。
■「金利」は年利である■
ちまたに溢れる金利、どれもこれも、1年でどれくらいの利息がもらえるか、その割合が金利です。
外貨預金によくある「1か月定期特別金利9%」とか「3か月定期特別金利5%」という金利も実はこれ、年利で書いてあるんですね。つまり、1か月後に9%とか、5%の利息がもらえるのではなく、1か月ものなら、1年の1/12の利息。3か月ものなら、3/12の利息がつきます。
1か月の利息は、9%の1/12の0.75%です。
3か月の利息は、5%の3/12の1.25%です。
さらに、特別金利と書いてありますが、外貨預金はよくキャンペーンをやっています。この金利が適応されるのは、最初の預入の時だけ。1か月、又は3か月の特別金利期間が終わると、その時の店頭金利で継続されます。
最初、9%で預けた人も、通常の「1か月定期預金金利」は、0.25%で継続されます。0.25%、もちろんこれも年利です。通常の金利の36倍で預けられる、最初の1か月間は、文字通り「特別な金利」であることが分かります。
次のページでは、為替手数料がどれくらいかかるのか、そしていよいよ、損と得の分かれ道が分かります。