家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

なぜボーナスが手元に残らない

せっかくのボーナスが、気がつくと無くなっている人。いつまでもその習慣を続けていると、貯めている人との差は開くばかり。今度こそボーナスを自分のために有効利用しましょう!

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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ボーナス
何だかいつも無くなっちゃうな、ボーナス。。。
せっかくのボーナスが、気がつくと無くなっている人。いつまでもその習慣を続けていると、貯めている人との差は開くばかり。今度こそボーナスを自分のために有効利用しましょう!

みんな何に使っている?


2008年冬のボーナスはやはり厳しく、減ってしまった会社も多いようです。日経新聞の調べでは、使い道の1位は貯蓄、生活費の補填(ほてん)。そして旅行・趣味、住宅ローンの返済と続きます。

■貯金には二通りある!
今回も貯金が予想通り1位でした。こんな時代なので、当然といえば当然です。でも、ここで大事なのは、「貯金」にも二通りあると言うことです。

1つは、将来のため、使わずに取っておくお金。
2つ目は、とりあえず貯金はするものの、生活費に使うお金。

■知らないうちに無くなる人は・・・
ボーナスで特に大きな買い物をした訳ではないのに、知らないうちにお金が無くなる人は、2つ目のとりあえず貯金になっている人と、お金がボーナス返済に消えている人です。

ボーナス返済を見直そう!


まとまったお金が入るボーナスは、あてにしがちです。住宅ローンを組む時も、返済額の40%~50%までをボーナス返済に出来るので、利用すれば毎月の返済額を押さえることができます。また、クレジットカードでの買い物も限度額が気になり始めると、つい「ボーナス払いで」と言ってしまう人も。

ボーナス払いに充てるお金は、ボーナスの2~3割が理想です。しかし、ボーナスが減ってしまったり、ボーナスの無い仕事に転職してしまうと、年に2回のボーナス時は家計の大ピンチになってしまいます。出来れば、余裕があるうちにボーナス払いを見直してみましょう。

■住宅ローン
ボーナス返済が厳しくなりそうなら、契約の条件を次のように変更することができます。
・ボーナス返済を取りやめて毎月返済のみに変更する
・ボーナス返済の割合を減らして毎月返済の割合を増やす

条件変更には、5000円程度の手数料がかかります。いずれもボーナス月の返済は少なくなる分、毎月の返済額が増えます。ボーナス返済が厳しいということは通常の返済も厳しくなっている可能性が高いので、事前に金融機関に相談してシミュレーションをしてもらいましょう。

また、金利が低い別の金融機関で借り換えをしてボーナス払いをなくすという方法も検討しましょう。この場合も、新しい金融機関だけでなく、今借りている金融機関にも相談することをお勧めします。

■ショッピング
クレジットカードのボーナス払いは、手数料がかからないので、大きな買い物で利用する人も多いですね。「ボーナス払い」は、ボーナス前の買い物で使うというイメージがありますが、1年中利用出来ます。

12月から6月の買い物は夏のボーナス払いに、7月から11月の買い物は冬のボーナス払いになります。夏のボーナス返済は8月、冬のボーナス返済は1月。つまり、冬なら1月の返済が終わる前の買い物、11月でも翌年の夏のボーナス払いに出来てしまうのです。

もちろん、手数料は一切かかりませんから賢い買い物術のように思えるのですが、管理しづらいというデメリットもあります。ボーナス払いを習慣にしていると、どの買い物の支払いが終わって、残りの返済がいくらか分かりづらくなってしまうのです。

さらに、クレジット会社によっては、「冬のボーナス払いは来年1月○日です。返済が大変なら、今からリボ払いに出来ますよ!」というお手紙を送ってくれるところもあります。今度は金利がつき、ますます返済がいつ終わるか分からなくなるので要注意。

次のページでは、ボーナス払いに依存しない家計を作るポイントをご紹介します。

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