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損?それともオトク? 配当ってどうなのよ!?

低金利時代の今、株主優待や配当で株式投資の利回りを上げられると、株主優待や配当が多くの個人投資家の注目を集めています。そこで、配当を投資の観点からどう考えたらいいかを考えてみましょう。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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低金利時代の今、配当利回りが高い銘柄に注目が集まっています。配当金を上手に活用して、高利回りをゲットしましょう!


<なぜ今、配当が人気なの?>


2003年、日本の株式相場では株価が数倍になる銘柄も多くありました。株式投資と言うと、株価の上昇で利益を得ることと思っている人もいるかもしれません。しかし、マネー雑誌では株主優待が多く特集されるなど、個人投資家の人気を集めています。株価で得られる利益の他にも、定期的に株主優待といった楽しみや配当金といった収入を得られたらうれしいと考える人が多いのでしょう。


最近では、個人投資家を増やすための施策として、株主に積極的に利益を還元しようとする企業が増えています。そこで、低金利の今、配当金(インカムゲイン)を活用して株式投資を始めてみるのもいいでしょう。というのも、株価が安くなっている時には、配当利回りが高くなるというメリットがあるからです。





配当利回りとは、投資金額に対する配当金の割合で、日々の経営活動によって生じた利益を、決算期あるいは年1回株主に還元するものです。たとえば1株当たり10円の配当金であれば、株価が1,000円の場合は年利1%になります。しかし株価が500円の場合であれば、なんと年利2%にもなるのです。


配当利回り(%)=年間配当金額÷投資金額×100


すでに証券会社に口座を持っていて、インターネットで取引している人であれば、銘柄を検索する機能(スクリーニング機能)を使って「配当」で検索することができたり、「MSNマネーこだわり検索(配当利回り)」などインターネット上のマネーサイトでも検索できることが多いでしょう。


また、2008年3月末までの優遇措置ではありますが、証券税制の見直しにより、配当に対する課税が20%から10%に軽減されたことのメリットも大きいと言えます。


<いつ投資したらいいの?>


しかし、配当を狙った株式投資にリスクがないわけではありません。というのも、配当金は企業業績に大きく左右されますので、「前期は配当金があったのに今期は配当金がなかった」ということにもなりかねません。ですから、順調な経営を続けている企業を選ぶことが大切になります。さらに、配当利回りの高さだけで銘柄を選ぶと、会社の存続が危ないところがないとも限りません。配当金の額にもよりますが、利回りが高いということは株価の安い企業が多いからです。


また、現在は銀行預金など他の金融商品の金利が低いので配当利回りが高いという風に考えられますが、他の金融商品の金利が配当利回りよりも高くなった場合には、配当金を得て高利回りを得る効果も薄れてしまうでしょう。元本が保障された金融商品などの場合には、それらの金融商品で運用してもいいかもしれません。


多くの会社が決算を迎える3月に向けてこれから株式投資を始めるのであれば、「配当金を活用した株式投資をするのもいいかもしれない」と思う人もいることでしょう。その場合には、「配当落ち」に注意して投資するとよいでしょう。「配当落ち」とは、配当を受ける権利がある特定の日をもってなくなることで、株主権利確定日の3日前から「配当落ち」として売買を行われます。


会社は通常、決算期末の株主に対して配当を支払います。実際、決算期末に向けて配当を狙った投資をする人が増えて株価は上昇する傾向にあります。当然、その特定の日が過ぎると売ろうと考える人も出てきますので、翌日には株価が下落して、同じ株式でもたった一日で株価が違うことになるのです。そのため、株価が上昇する前に株式投資を始めて、配当落ちで株価が下落してもできるだけ損失を抱えないように投資するのが良いと言えるでしょう。


さらに、配当金と株主優待をゲットすることで、配当金と株主優待を金額に換算して合わせると、株式の実質利回りがさらに上がるという風にも考えられますので覚えておくとよいでしょう。

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★参考★
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「株主優待をゲット!」

「株主優待ってどうなのよ!?」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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