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インターネットで始めるはじめての投資12 株式分割銘柄を取引

株式分割が行われると、将来株式数が増えるというメリットがあります。しかし、株式分割銘柄を担保に取引していると、担保が減る期間があるため注意が必要なのをご存知ですか?

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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株式分割銘柄の株価はどうなる?

株式分割銘柄を取引
株式分割銘柄を担保に取引する際には、注意が必要です。
前回は株式分割の基礎知識について解説しましたが、今回は株式分割銘柄を担保として取引する際の注意事項を説明したいと思います。


まず、株式分割が行われることが決まった銘柄は、株主として株式分割の権利をもらうための基準となる日(権利確定日もしくは権利取り最終日)が決まります。株式分割の権利を獲得しようと思うのであれば、この日の5日以上前に株式を購入して名義を変更しておきます。


たとえば、1株10万円の株価の銘柄が2株に分割する場合で考えてみましょう。
10万円÷2=5万円
になりますので、1株5万円に分割されることになります。


この時、元になる株を親株、増える株を子株という風にすると、子株は株券が発行される日までは増えません。権利確定日以降株券発行日までは親株のみとなります。つまり、権利確定日以降は10万円だった株価は5万円となるのです。


私も持っていた銘柄が株式分割を行ったことがあります。子株が発生していないので当然なのですが、証券会社のWebサイトの表示が親株だけで、株価は株式分割された時の株価になっていたので、金額が少なくなってなんだか損をした印象を受けたものです。

株式分割銘柄を担保にしていたらどうなる?

初めて株式投資を始めた人であれば、現物取引をしている人がほとんどだと思います。現物取引をしている場合であれば特に問題はないのですが、信用取引も行っている人の場合には、株式分割時は注意する必要があります。というのも、株式分割により増加する子株は、発行されるまで担保(代用有価証券)としてみなされないからです。そのため、子株が実際に交付されるまでの間は信用余力が下がり、追加保証金(多くの場合は保証金維持率を30%程度に設定していることが多いので、維持率を維持するために差し入れる)の差し入れが必要となる場合があるのです。


株式分割を行う可能性のある銘柄を担保に将来信用取引を行う場合は、信用余力が下がる可能性のあることを覚えて、余裕を持った信用取引を行うことが賢明といえるでしょう。

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