厚生労働省から第19回生命表の発表が2月に行われました。
発表によりますと、平均寿命は男性は77.72年、女性は84.60年となっています。
平均寿命とは、同省が発表している生命表のうち特に0歳の平均余命を示したものです。
※生命表とは:ある時期における死亡状況(年齢別死亡率)が今後一定不変と仮定した場合の、各年齢に達したものが平均してあと何年生きられるかを、死亡率、生存数、平均余命の生命関数によって表現したものです。
ちなみに、戦前の平均寿命は50年にも満たなかったのですが、第8回生命表(昭和22年)では男性50.06年、女性53.96年となっています。今回の発表までの、その後の約50年で男性で27.66年、女性で30.64年平均寿命は延びていることになっています。

ところで、生命保険の保険料は生命保険会社などが被保険者集団について実際に経験した死亡統計に基づいて算定されています。こうした経験死亡表(略して経験表)は、被保険者の性別、年齢別に死亡率を算定できることは「厚生労働省が作成している生命表」と同様ですが、さらに保険種類別や加入年度別(契約年度別)、保険年度別(加入後の経過年数)などで死亡状況を観察することができるようになっています。

また、経験表は「総合表」と「選択表」に分けられていて、一般に保険料計算上は後者の「選択表」が使われているようです。(推測)
生命保険会社の経験表の総合表での結果と厚生労働省の発表している生命表を比較すると、総合表のほうが低い死亡率を示す結果が出てきます。これは、生命保険に加入する際に、被保険者の医的診査や告知書などの方法で健康上の審査を行い、健康体の選択が保険会社によって行われる為で、無選択の生命表よりも低くなるのは当たり前の結果と言えます。保険料は保険数理上、死亡する確率が高ければ高いほど保険料は高くなり、その逆は安くなるのです。

そのため、生命表をそのまま生命保険料の計算基礎として使用すると、経験表を計算基礎として計算された生命保険料より高くなり、生命保険利用者にとって不利な保険料を支払うことになるといえるかもしれません。