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一体何を信じればいいのか?成果主義の暗部 明治安田生命、違法営業再び

明治安田生命に新たに90件の不払いがあることが分かったそうです。成績を追い求める営業の暗部がさらけ出されたと言えるでしょう。我々がこの事件から読み取らなければいけないことは何か?!

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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成果主義が招くモラルの低下

明治安田生命に、2月の業務停止時の保険金不払い162件、金額にして15億円の他に、新たに90件の不払いがあることが分かったそうです。成績を追い求める営業の暗部がさらけ出されたと言えるでしょう。我々がこの事件から読み取らなければいけないことはなんなのか、もう一度振り返ってみましょう。

生命保険営業という仕事

生命保険の外交員の収入はその殆どが、営業成績によって左右されます。フルコミッション、完全歩合制です。また、その報酬はほぼ新規で契約をとった時に集中するために、次から次にお客さんを開拓していかなくては生活費すら稼げません。

外交員全てがそうであるとはいえませんが、こうした、完全歩合制のセールスの場合はしばしば成績を追いかけるために圧力を掛けた募集や、詐欺まがいのセールスが行われることは知られているところです。もちろん保険に限ったことではありません。高額布団のセールスや、浄水器などでも被害がでていることは知られているかたも少なくないでしょう。

生命保険は大企業という看板を背負っていること、保険業法や金融庁の目があるために、消費者がかなり守られてきたはずですが今回の事件で完全歩合制、訪問セールスに起こりがちな暗部がさらけ出されてしまったようです。

その暗部とは、成果主義、利益追求を徹底した結果、忘れ去られてしまったものです。

JR西日本の事故と酷似

JR西日本の脱線事故は記憶に新しいところだと思います。皆さんもご存知のとおりこの事故は、運転手が乗客の安全よりも懲罰を回避することを優先させた結果、起こってしまった不幸な事故と言われています。

企業は基本的に営利を追求する集団です。鉄道事業において、時間に遅れると言う結果は企業そのものの信頼を失うことになりどうしても避けなければいけない事であることは誰しも理解できることです。

しかし、利益を追求するあまり、乗客の安全を守ると言う最も大切なミッションをおろそかにしてしまうということは企業にとって、乗客にとって最悪の事態を招くことは言うまでもありません。

営利を追求する企業はどこまでいっても、顧客の安全や立場、利益を守ることを最優先しなければお金を稼ぐ資格もなければ存在意義すらないのです。
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