本当に死亡保障を削ってもいいのでしょうか?
さて、話を元に戻しましょう。冒頭にもお話しましたが最近の傾向としてこのように生命保険(死亡保障)を解約してしまう家庭が増えています。テレビで盛んに流れている医療保険のコマーシャルによるところも大きいのでしょう。保険料が高いのはわかります。生命保険の外交員に勧められて加入した保険。何の未練も無いでしょう。内容がわからないのですから、気になるのは毎月引き落とされている保険料の数字のみ。最近厳しい家計には保険から手を付けなくては……となるのも無理もありません。しかし、よく考えてみてください。大切なのは、一家の大黒柱亡き後の生活です。
一家の収入が途絶えた家庭がどうなるか……です。
医療保険も大事ですが……
テレビのコマーシャルでアメリカンファミリーやアリコが盛んに医療保険のコマーシャルを流すようになり、入院が死亡より身近で非常にイメージしやすいことから、これらの医療保険の必要性がすっかり浸透したといえます。「死亡保障よりまずは生きて受け取る医療の保障」
「高齢化社会は死なない社会、健康保険破綻で医療費拡大へ」
といった医療保険の必要性を喚起するコメントは確かに間違いではありません。
しかし、家族の収入が無くなってしまうのと、長くても3ヶ月といわれている入院とどちらが多くのお金が必要なのかは少し考えれば分かるはずです。死亡保障を減らす前に、または減らしてしまった人ももう一度、
「死亡時の保障より入院時の保障のほうが必要なのかどうか?」
を考えなおして見てはいかがでしょうか?