「保険と貯蓄は分けましょう」という考えを鵜呑みにしない
書店で見かける生命保険の解説本やマネー雑誌をみると、「保険と貯蓄は分けましょう」と書かれています。これを書いている人たちの理屈は、「保険は元本割れ(支払った保険料より、満期金や解約したときの払戻金が少ない)するからやめたほうがいい」とか「インフレ(物価が上がってしまう)が起こると、今の100万円の価値は何十年後かに半分になってしまう可能性があるから投資信託などの運用リスク(預けたお金が増えたり減ったりするリスク)のある商品が良い」「なにも何年も先のことを今決めてしまう必要はない」などと言っています。しかし、残念ながらこれらの意見は主観的な予測と単なる知識不足に過ぎないのです。
生命保険は元本割れしません
生命保険には確かに、そもそもが保険=保障ですから掛け捨ての保険であれば払ったお金よりも少ないお金しか戻ってこない商品が沢山あります。そこで、どうやって判断すれば良いのか不安に感じるかたもいるでしょう。しかしそれは簡単に解決します。販売している営業マンや通信販売であればお客様相談窓口やコールセンターに確認すれば、何年後に解約したら幾らの払い戻しがあるか、満期金は幾らなのかは簡単に教えてくれるのです。
お金の専門家(ファイナンシャルプランナー)のなかには判断がつかないからやめろという人がいます。しかし決して判断がつかないほど難しいお話ではないのです。
前述した考えを持っているファイナンシャルプランナーの方の多くには、過去に遡り、今まで物価は上がってきたから、この10年はデフレだったが、これから経済が回復して物価は上がる。生命保険の保険料も変わってくる。預貯金の金利も上がる。終身保険や長期の養老保険、個人年金保険のように、現在の金利や貨幣価値で将来受け取るお金を確定してしまうのは賢くない。という理由で貯蓄に保険を使うことを否定します。
確かに一見とても博識で頭のいい意見に見えますが、この意見には全く根拠はありません。今から10年ほど前、様々なFPや経済評論家がマネー誌やテレビで、「3年後物価は急上昇する」「10年後ハイパーインフレで国は潰れる」などなどもっともらしい根拠を並べ立て、予測ならぬ予言をおこないました。しかし残念ですが現在を見て下さい。物価は若干しか上がらず、ハイパーインフレも起こっていません。この人たちは予言をことごとく外してしまいました。そしてこの預言者たちは今もお金の専門家として健在で色々な雑誌や書籍に登場しています。。
誤解しないで欲しいのですが、私はこの人たちを批判したいわけではありません。この人たちは当時は間違ったことをいっているわけではないのです。ちょっと予言しているだけです。(もちろんそれは数年後に分かることですが)
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