「保険料が○○円安くなります」の謳い文句にも注意!
よく、各種メディアで「月々の保険料を安くします!」「保険料の総支払額を何百万円も節約しました」といった謳い文句を掲げているものを見かけます。私には絶対に言えない言葉です。保険料を安くするということは、保障を減らすか、保障する期間を短くすること、貯蓄性の保険を排除する可能性が非常に高くなります。もちろん、保険料が安い保険会社の同種同額の保険に切り替えることも可能ですが、なかなかそういったケースは見かけません。
保障を減らすにしても期間を短くするにしても、どのくらい減らしてよいのか、どのくらい短くしていいのかを把握してから取り掛かるべきです。でないと、いざという時に「こんなはずではなかった」という現実が待っています。
すすめられるがままに入った高額の保険はムダな可能性大
ムダな保障を削れば、保険料は当然のごとく安くなります。しっかりとその主旨を理解したうえでの解約や変更なら、何の問題もありません(ただ保険の場合はなぜか、保障を下げたり解約したりした直後に事故があるともいわれています。十分にご注意を)。繰り返します。保険料が安くなるということは、期間の長い保険は期間の短いものへ、保障が大きすぎるものは減らし、貯蓄性の高い保険は掛け捨てにすればよいということになります。期間と保障と貯蓄性を削らない限り、保険はそれほど安くならないということを覚えておいてください。
おいしい話には必ず理由があり、影の部分があります。保険の見直しを検討するときは、保険はあくまで万一の際に備えるための道具、と心得ておきましょう。