学資保険
子ども1人を育て上げるのに、2,000万円かかるといわれるこの時代。どのように教育資金を準備しますか?
自分の子どもが将来納得のいく教育を受けるために必要なお金は早めに準備して、教育ローンのお世話にならないようにしたいものですね。そんな教育資金の準備の方法のひとつとして、学資保険が挙げられます。

ここ数年、ファイナンシャルプランナーが現れてから、「保険と貯蓄は分けましょう」という免罪符をもとに学資保険否定の記事が目につくようになりました。そしてむやみに解約してしまうケースも見受けらました。

今回はそんな学資保険ですが、本当に損なのか、それとも学資準備の手段として有効なのかメリット、デメリットにフォーカスしてみましょう。

ファイナンシャルプランナーが学資保険を勧めない理由は?

理由1:元本割れする

支払う保険料が毎月1万円の場合、17年間支払うと
1万円×12カ月×17年=204万円

これに対して、満期受取金が200万円だとすると4万円のマイナスです。元本割れしていますね。4万円程度ならまだ良いほうで、20万円、30万円も元本を割り込んでしまう学資保険や、子ども保険が存在します。

このように元本割れしてしまう学資保険・こども保険には、間違いなく、親の死亡や、こどもの病気の保障を目的とした特約がついています。入院時に1日あたりいくらで保険金が支払われる入院特約や契約者である親が亡くなった時に備える育英年金などがこれにあたります。

学資保険やこども保険についている特約は掛け捨てです。貯蓄性はありません。したがって、積み立てている保険料からこの保障にかかっている保険料が差し引かれてしまうわけです。

仮に毎月1万円の学資保険の場合、特約にかかっている保険料が1000円とすれば、必然的に、1000円は特約保険料に回っているということになります。実際に積まれているお金は9000円になりますから、利息も何も付かない場合で考えた場合、満期を迎えて受け取る金額は支払った(積み立てた)保険料の90%しか戻ってこないことになります。このように特約がついていては、元本を上回る満期金は受け取れません。

一昔前の金利の高い時代なら、この掛け捨てで目減りした分を補って余りある利息分があったので、お得感がありましたが、現在のような経済情勢では目減りした部分を埋めることは難しくなっています。

一般的に貯蓄性が高いといわれる学資保険には特約は全くついていません(かんぽ生命の学資保険には入院特約や災害特約が付けられて加入している方が非常に多いです。当然ですが、特約を付帯すれば元本割れします)。

現在販売されている貯蓄型の保険に、保障も十分で貯蓄もできるという保険は存在しません。したがって、貯蓄と保障は切り離さなければいけません。保険と貯蓄をわけるのではなく、保険を貯蓄と保障をしっかり区別して加入するのです。

いまだに「保障と貯蓄が両立できます」といったセールストークを使うセールスマンはいないと思いますが、もしそのように勧められても信じないようにしましょう。

学資保険は保険ではなく、貯蓄と考えます。保障がついていては支払い元本を確保することはできないということを頭に入れください。

自分は一つの契約で多機能な保険が好きで、保険機能が欲しいという場合は元本が確保できないことを理解していれば、特約を利用するという選択肢は間違いではありません。何事も分かっていて使うのであればそれが正解なのです。

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