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生命保険商品を比較するたった一つの方法(2ページ目)

雑誌で見かけた保険比較記事。はたして生命保険を比較することって簡単に出来るのでしょうか?雑誌の保険商品比較を信じていいのか?検証してみましょう。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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保険は比較しにくい

何かを比較するときは、見た目でわかるデザイン性や、そのものや人のもつ特性、機能、そして価値(お金でいうと価格)が比較されます。

「お金が高くても、デザインがいいので○○にしよう。」
「デザインは悪いけど、機能性で言えばこちらが良い」

といった感じでしょうか。

さて、生命保険について考えて見ましょう。生命保険は単なる契約ですから、目に見えるものはありません。保険会社と契約者の約束事と考えればわかりやすいですね。

では、比較すべきは何かといいますと、いかに支払う保険料を抑えて、自分が求める保障(万一の備え)を手に入れるかということになります。

こうして考えると生命保険が、単一の保障しかなければ比較は非常に簡単にみえます。

死んだときの保障が1000万円という共通項のもと、保険会社毎の保険料を比較すると良いわけですが、実はそんな簡単ではありません。

死亡保障という単一の保障でも
以下の条件をそろえなければ比較になりません。

○保険期間
○保険料払い込み期間
○保険の目的、対象となる人の性別、年齢

3つが全て揃って初めて比較が出来ます。

ここだけ見ていると、この条件をそろえるのは簡単です。
「保険期間は90歳まで、保険料の払い込みは60歳まで、男性30歳で比較しました」

こんな記事があると、信憑性があるかもしれませんが
まだまだ、落とし穴があります。

保険料は保険会社各社で年齢による保険料が違うのです。

30歳男性で一番安い保険会社だからといって40歳もその会社が安いとは限りません。
会社によっては40歳が一番安い保険会社もあれば、50歳が安いというところもあるのです。

つまり、保険を一つの条件だけで比較することは不可能なのです。

>>死亡保障だけの生命保険はありません
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