保険料の払い方って難しいなあ・・
保険の見直しの雑誌等を見ていると、保険料は年払いがお得だという専門家の意見をよく目にします。はたして本当に年払いは得なのでしょうか。誤った認識をちょっとだけ修正していきましょう。


保険料の月払い?年払いどちらがお得か?


年払いは月払いにくらべて、年間の総支払額は少ない。これは間違いありません。保険料だけを見れば年払いが得です。

しかし、保険料というのは、物を買うときの値段とはちょっと違います。
その辺を含め、保険のタイプ別に見ていきましょう。

保険期間の長い貯蓄性の高い保険

終身保険、長期平準定期保険などがこの保険の仲間です。
この保険の払い方を決めるときは、この保険の加入目的が重要となります。
貯蓄性を生かし、解約返戻金を目的とした加入であれば、保険料はできるだけ短い期間で支払うと、その貯蓄性を引き出すことができます。

保険料払込期間を10年、20年、60歳満了などと貯蓄目的の年数に合わせる、できるだけ短期間で支払うと、それだけ利回りにあたる部分は多くなります。

月払いと年払いでは、解約の際の解約返戻金は殆ど同じです。すなわち、積み立てられる金額は一緒ですが、保険料として支払うお金が異なってきます。
年払いの方が月払いに比べ1年あたりの保険料負担が少ないので、貯蓄を目的とするのであれば年払いが得と言えます。

ただし、年払いは一年に一度大きな金額が引き落とされます。分散して積み立てていく月払いに魅力を感じる人も少なくありません。ご自身のライフスタイルに合わせて考え、月払いを選んでも決して不正解ではありません。

また、解約ではなく、保険金を受け取る(死亡保険金)ことを目的とする場合、保障と考える場合ですね。この場合はそれまでに支払った保険料をできるだけ抑えることを考えれば、先に保険会社にお金を払ってしまう年払い契約よりも、月払いのほうが合理的と言えます。
(わかりやすく言うと、加入時に1年分の保険料を支払ったあと亡くなった場合、月払いの契約では1か月分しか支払っていないので、月払いの場合11か月分の保険料を支払う必要がなくなります)

貯蓄を兼ねた保険

学資保険や、養老保険、個人年金保険などの満期金が付いている保険を見てみましょう。
この保険は保障ではなく貯蓄を目的としている方が多いため前述の長期の保険と同様にできるだけ短く払えば、それだけ戻りも大きくなりそうですが、このタイプの保険は「保険料払込期間=保障期間」となっていることが殆どです。保険期間そのものが短いタイプが多いためです。

長期の保険とは形が違いますが、年払いか月払いに関しては保障の部分が少ないので、毎月積み立てていくか、1年単位で積み立てるか、ライフスタイルに合わせても良いのではないでしょうか。

保障を目的とした保険

これは解約を目的としない、解約返戻金のない保険をさします。このタイプの保険は生命保険なら死亡、医療保険なら入院の保障になります。払う保険料は年払いの方が少ないことは他のタイプと同じです。

しかし、保障を目的とした場合、長期の保険でもお伝えしていますが、保険金を受け取るタイミングはこちらで選べないためもし年払い保険料を支払ったばかりのタイミングで保険金を受け取る場合、月払いに比べ保険料負担が大きくなります。

1年分の保険料はばかにならない金額です。現在のような低金利の中、保障の大きな保険には年払いにメリットがあるとは一概には言えないのが現状です。多少支払いは多くなりますが、月払いの方が保険の性質上合理的と言えるのではないでしょうか。

加入している保険の目的をよく考えて見直しましょう

生命保険には、月払い、年払いの他に、保険料を一括で支払う一時払い、全期間の保険料を保険会社に預ける全期前納払いなどがあります。

以前は長期の貯蓄性の高い保険が一時払いで販売されかなり高い利回りを得られる商品がありましたが、ここのところの株安、低金利で保険会社も多額の運用損を出しているため利回りの良い商品の販売がかなり重荷になっています。

契約者にメリットのある貯蓄性の保険は保険会社にとってはかなりの重荷なのです。殆どの会社で販売を中止してしまっています。

生命保険の保険料の支払い方は様々です。何を目的として加入しているかをよく考えて何も考えずに月払いを選ぶのではなく、自分の希望に合った払い方を考えてみてください。
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