10月に従業員預金がペイオフ対象外だという記事をこの場で書かせて頂きました。その後、読者の皆様からたくさんのメールを頂戴致しました。このことからも皆様のペイオフ対策への不安や戸惑いを改めて実感いたしました。そこで、今回はその中でも多くの方が抱えていらっしゃると思われるものをこの場でご紹介しながら、お話していこうと思います。
(質問1)
私の会社の社内預金は、毎月給与から天引きで預け入れしています。預け先はあくまで銀行です。ただし、普通の預金と違うのはキャッシュカードはありますが、預金通帳がないことです。もしかすると会社の社員全員の預金を1人の預金者として扱っているのではないでしょうか?
(答え)
それは違うのではないかと思います。ちゃんと1人1人の預金になっていると思われます。財形貯蓄と同じですね。その上で金利だけ優遇されているのではないでしょうか。でないと、会社は従業員に代わってペイオフ対策を考えなければなりません。確認する意味で会社にお聞きになるのもよいのではないでしょうか?
もし仮に、社員全員の預金を1人の預金者として扱っているのであれば、会社はマンションの管理組合が管理費の対策でてんてこ舞いされているように、会社の経理部門は対応に忙しくされていると思います。銀行をいくつかに分けるとか、制度自体を変えようとか。
逆にこの預金が1人1人のものであるのなら、あなたの預金はその銀行で、他の預金も足して合計1000万円までしか保護されませんので、注意が必要です。