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シリーズ:5分でわかるマネーシミュレーションNO.4 中古マンション諸費用How Much?

シリーズでお伝えする「5分でわかるマネーシミュレーション」。今回は、中古マンションを購入する際にかかる諸費用をクローズアップしてみました。実際に近い金額を確認し、今後の参考にしてください。

執筆者:菱田 雅生

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中古マンションの諸費用はどのくらいかかる?
シリーズでお伝えする「5分でわかるマネーシミュレーション」。前回は新築マンションを購入した場合にかかる諸費用について解説しました。第4回目の今回は、同じマンションはマンションでも、中古のマンションを購入した場合にかかる諸費用についてシミュレートしてみました。

細かい部分では多少の誤差など実際と異なる部分があるかもしれませんが、可能な限り実際に近い数値を目指して計算してみましたので、参考にしていただければ幸いです。

【今回のケース】
■物件(中古マンションを不動産会社経由で購入)
専有面積…80平米、築年数…7年
■物件価格
2,800万円(消費税込み、うち建物評価額1,400万円※1
■固定資産税評価額※2
建物…900万円、土地…800万円
■住宅ローン(民間融資)
借入金額2,200万円(元利均等返済、返済期間30年)
※1:建物評価額は、火災保険や地震保険の保険金額の基準になります。
※2:固定資産税評価額は、固定資産税だけでなく、登録免許税等の税額計算の基準になります。


諸費用は購入価格の1割前後をメドに

上記の条件で諸費用を試算してみました。それぞれの費用は契約時にかかるもの、決済時・引渡し時もしくはその後にかかるものがあります。引越し代や家具・家電の購入費など、大雑把に見積もって加えたものもありますが、トータルで見ると購入価格の1割前後は用意しておいた方がいいことが分かります。


売買契約時には印紙税が発生します。印紙税は契約書の記載金額によって変わります。また、中古マンションを購入する場合、一般的に不動産会社を仲介業者として介するため、仲介手数料が必要です。仲介手数料は宅地建物取引業法(宅建業法)にて「税抜き物件価格×3%+6万円+消費税」が上限となっています。

今回のケースでは、物件価格が2,800万円(消費税込み、うち建物評価額1,400万円)ということなので、建物部分にかかる消費税70万円(=1,400万円×5%)を差し引いた2,730万円をもとに計算します。
(2,730万円×3%+6万円)×1.05=約92.3万円


決済時・引渡し時には多くの費用がかかります。特に登記費用は「3つの登録免許税+司法書士報酬」と頭に入れておくとカンタンです。また、固定資産税・不動産取得税といった諸税も必要となります。


ローンの手数料や住まいにかかる保険料なども頭に入れておきましょう。ローン手数料は金融機関によって異なりますし、保険料も保険会社、建物の構造、住む地域によって差が出ますので、資金計画の段階では多めに見積もっておいた方が得策です。


そして忘れてならないのが、引越し代をはじめとするプラスαです。マイホームを手に入れたなら、家具やカーテン、家電などは新調したいもの。新しい住まいの間取りやスペースの関係で、どうしても買い換えなければならないものが必ず出てきますので、余裕を持った予算取りをしましょう。


上記にかかる諸費用をトータルすると、294.0万円となり、物件価格の10.5%となります。引越し代や家具代はカードで決済(=後払い)できたとしても、その他の費用は現金払いが原則なので、頭金の他に最低でも200万円程度の現金は用意しておくべきでしょう。


それでは、上記のおもな諸費用の計算方法を次ページで詳解します。
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