歴史的な円高に
1ドルが100円を切るという歴史的な円高到来で目が離せない為替相場。99円台は、1995年以来というから実に12年ぶりの水準です。半月前と比べて約7円、3カ月前の2007年末と比べてみると、約14円も為替レートが動いたのですから、ただごとではありません。
外貨投資をしているなら、多くの場合円高はマイナス要因。いったい何が原因なのか気にならないはずはありません。
<ドル円レートの推移>
15年間でドル円レートはこんなに動いた!2008年3月13日。インフォシークマネーより。 |
止まらないサブプライムローン問題
今回、もっとも大きな原因といわれるのが、サブプライムローン問題に端を発したアメリカの景気減速懸念。景気の先行きを占う上で重視される経済指標が悪化したり、金融機関やファンドの損失が明らかになったり、飛び込んでくるのは暗いニュースばかり。株価も下がり、金利も引き下げられるアメリカに投資していても、これまでのような利益は期待できなくなったことからドル売りが進んでいます。
日本にしてみても、株価が下がり、景気の先行きが心配される状況はアメリカと似ています。それでも円高ドル安が進むのは、為替レートがシーソーのようなしくみになっているから。円の魅力が増したというよりは、ドルの評価が急低下したというのが実情です。
円高をチャンスとみるならチェックしておきたいポイントは次ページで!