ご存知ですか?部屋を借りるときには、自分だけでは借りられないことを。
それが、「連帯保証人」というもの。賃貸借契約を見ると、必ず「連帯保証人」の名前を明記する欄があります。
■連帯保証人ってかなり重い責任がある!
連帯保証人とは、借主になんらかの事情があったときに変わりに責任を負う人のこと。例えば、家賃が払えなくなったとか、突然いなくなってしまったなど、大家さんにとって困ったことが起こったときに、連帯保証人が変わりに家賃を払ったり、荷物を引き取ったり…という義務があるのです。
しかも、「保証人」とは違って「連帯保証人」は、その責任から免れることができません。もし、大家さんから「家賃が払われていませんから、払ってください!」と言われれば、必ず払わなければならないのです。
その責任から逃れることはできない、という法的な力が「連帯保証人」にはあるため、簡単に他人の連帯保証人になることをOKする人は少ないですよね。
■重い責任を負うのはやっぱり「親」?
それでも、必ず賃貸借契約を結ぶときには「連帯保証人」は必要になります。それだけ責任の重いものを引き受けてくれる人となると…?
結局は「親(両親)」に頼むのが妥当ということになってしまいます。
不動産会社でも、一般的には連帯保証人は「親族」に限定している場合が多いのが現状。親族と言うのは、親がいればまず親、それから近い親等の親族になります。
とはいえ、連帯保証人になるためには大事な条件があります。それは、「お金の支払い能力がある」ということ。借主がお金を払えなくなったときにお金を代わりに払うだけの能力がなければ、大家さんだって連帯保証人として認めてくれません。
審査が厳しい大家さんや不動産会社の場合には、借主の収入証明はもちろんのこと、連帯保証人の収入証明まで必ず提示しなければならないほどなんです。ある不動産会社の場合には、連帯保証人が上場企業に勤めていても収入証明を提出しなければならないため、その書類をそろえるためにはかなり苦労することもあります。
■親に収入がなかったらダメ?
親が年金暮らしだと連帯保証人として認められないケースがあります(ただし、年金額が多い場合にはOKになることもあります。その場合には、その額を証明できる書類が必要になりますが)。
大学生や新社会人のひとり暮らしの場合には、まだまだ親に収入がある人が多いので、親が連帯保証人になることがほとんどですが、ファミリー世帯になると親が年金暮らしになってしまう人も多く、その場合には兄弟や親戚にお願いしているケースが多いようです。
さらに、連帯保証人の収入が少ない場合には、連帯保証人を二人立てることで、審査が通ることもあります。