資産運用/資産運用をするときの鉄則

理論を学ぼう 本当の運用は%で考える!

株長者があちこちに生まれて、いくらもうかったとうらやましい話しをしています。しかし、資産運用を考える人は、そんな話に動揺する必要はありません。本物はパーセンテージで語る人です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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「考えていることは実現する」とは、多くの偉人、天才、成功者が常に口にする話です。これは、もう真実と言い切れるほどにたくさんの証拠や証人がいます。未来を作るのは人間の意志であるといっても同じ意味です。これを投資の世界にあてはめると、投資家が考えていることが実現するということです。

もうけるだけもうけたい!なんて欲張りな投資をする人は、確率のないギャンブルに賭けています。自ら望んで「敗者のゲーム」を選んでいるのです。

日常の生活を穏やかに過ごしながら、資産を作りたいと考えるならば、人生の期待収益率を決めて、それを達成するための投資だけに集中しましょう。
世の中には、うまいもうけ話などはやまほどあり、その裏には強欲な人間を食い物にする山師やキツネさんがたくさんいるのです。

【関連記事】人生の期待収益率を知る

資産を作るときの目標のとらえ方は運用利率%


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子どもの勉強のレベルを通信簿で判断するように、投資の巧拙を判断するには長期的な運用収益率%が最適!
1年間の運用利率は、投資元本から増えた金額を投資元本で割れば計算できます。収益を投資元本で割ったパーセンテージが運用利率です。しかし、これが複数年にわたると、いくつかの計算方法があり、とらえ方によりいくつかの運用利率がでてきます。

まず、簡単な「年平均利回り」からいきましょう。
100万円を10年間で200万円にしたいとすれば、その年平均利回りは10%です。この年平均利回りを「算術平均による収益率」といいます。

次に、より正確な「複利の利率」で計算しなおしてみます。
100万円を10年間で200万円にするための利率は、複利ならば7.17%です。こちらを「幾何平均による収益率」といいます。

正確ではありませんが、分かりやすくいえば、不動産賃料や分配金をもらうような運用ならば、10%が期待収益率ですが、複利で運用するならば7.17%でよいということです。10%と7.17%の間には大きな違いがあります。達成する方法がまったく違います。どちらなのかを明確にしなければ、目標を達成するための運用方法が絞り込めません。

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複利計算は中学校で習う数学で誰にも必要なお金の法則ですが、「べき乗」計算というだけで拒絶反応を示す人がいます。アインシュタインは複利の考えを人類最大の発明と絶賛したのだが・・・


【関連記事】算術平均と幾何平均

まずは、%で結果を表すことが大事です。それに加えて、正確な収益率を計算するには投資のコストを引いてください。投資の巧拙を見分けるための%については次のページで!
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