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ラップ・アカウント(SMA)って、なに?(2ページ目)

証券会社等が顧客のおおまかな希望条件を聞いて、お金を運用する口座がラップ・アカウントです。具体的には、個人投資家のリスク許容度や期待収益に合わせて、投資信託の組み合わせを提案しています。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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各社各様のラップ・アカウント


各社のラップ口座を簡単にまとめると次の表になります。

写真のタイトル
ラップ・アカウント(SMA口座)のサービス内容は会社によって様々です。投資金額、コスト、組み合わせの柔軟性、リバランスの頻度などを確認してください。

最低投資額は1,000万円という会社が多いですが、この場合の投資商品は投資信託です。個人投資家は、投資信託の組み合わせを一つのポートフォリオとして運用することをすすめられます。

日本株を自由にトレードすることを含めたラップ・アカウントなら、大和の5,000万円や三菱UFJ証券の1億円のように最低投資額のバーが上がります。この場合でも、国際分散投資を心がける人は、日本株以外の株式は投資信託を組み込むこととなります。

固定報酬と成功報酬


コスト率は、運用資産額に対して一般的に1~3%くらいですが、なかには成功報酬型を選べる会社もあります。たとえば、ダイワSMAの報酬(委託売買手数料相当額、投資顧問報酬)は、契約資産額に応じて決まる固定報酬型と、運用成果によって報酬が変動する成功報酬型(基本報酬+成功報酬)があります。

成功報酬型は、運用成果が高まるほど報酬額も増えますので、運用成果を高めるという目標を、お客様と証券会社が共有することになります。

また、非一任型のラップ・アカウントというのもあります。これは、最終的な銘柄選択や売買のタイミングを個人投資家が決断して、証券会社に指示をする方法です。目的は、すべてを任せず自分の裁量を持つためと、証券会社の関わりが薄い分だけ手数料も安くできるという点です。

ラップ口座で報酬を支払っているので、通常の購入手数料(申込み手数料)はかかりませんが、投資信託の信託報酬はラップ口座の手数料とは別に負担することになります。

自分で売買を繰り返す人は、コストが安くなる可能性があります(増える人もいます)。それに、ポートフォリオを他人に作って欲しいと思う人にも、有益なサービスです。

しかし、最終的には、かけたコストに見合った投資となっているのか、実績ベースで経年チェックしていくことが賢明です。

最後に、各社のリンク先をご案内します。
野村證券
大和証券
日興コーディアル証券
新光証券
三菱UFJ証券
三菱UFJ信託銀行

(ごめんなさい。SMBCフレンド証券だけはラップ口座のリンク先が見つかりませんでした)

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