炭酸の効いた混浴の共同湯、「八町温泉」と褐色の食塩泉、早戸温泉ほか
玉梨温泉の向い側にある八町温泉共同湯は簡素な造りで良い、混浴の浴槽1つである。そして小さな民宿、小栗山温泉。新築なった只見川に沿った早戸温泉「つるの湯」と、昔ながらの老舗宿「竹の屋」のレポート
1 八町共温泉 共同湯
1. 石積みの壁に寄り添った湯小屋
2. 浴槽1つの混浴の共同湯
3. 43.6度の土類重曹泉 総計5203mg
4.炭酸はCO2 1387mgと多くなっている。湯口は炭酸気泡で泡だっている
5.透明、炭酸エグ味、炭酸臭 良い共同湯である
浴槽1つの簡素な共同湯 |
玉梨温泉の対岸、国道に沿って川との間に恵比寿屋旅館があり、その隣が共同湯である。浴槽1つのみで混浴である。狭い敷地のため道路側は石垣になっており、その石垣を覆うように屋根が掛けてある。
石垣の横が浴槽、透明な湯 |
ここの泉質は炭酸分を多く含みサイダーのような感触を持っている。43.6度の含炭酸土類芒硝食塩重曹泉で主成分は重曹ながら食塩や芒硝も含む個性的な温泉である。特に炭酸を1387mg含有し体感清涼感がある。温度が43.6度と高温ながら良く炭酸分が残留していると思った。
炭酸の効いた湯で湯口は刺激臭がする |
湯口で炭酸が大量に気化していて、炭酸臭多しと記録した。味覚も炭酸が強く出ていて、エグ味は飲んだ後に感じられる。湯は透明ながら浴槽が赤褐色に染まり、床に綺麗に掛け流されている。総計は玉梨共同湯よりもやや濃い目で炭酸の含有もあるので総計は5203mgとなっている。温度の低い源泉もあり少量入れられているが炭酸も成分も少ないものであった。しかし昔ながらの良い共同湯である。このまま長く存続してもらいたいと思う。
2 小栗山温泉 民宿文伍
1. 食塩重曹泉? 透明薄緑色、少重曹味、無臭。
2. 簡素な内湯と大きな露天風呂。
3. 湯の炭酸分は少ない。
4. 小さな民宿ながら独自源泉の鄙びた宿
一軒宿の小さな民宿 |
ここは以前の記憶でも個性の少ない重曹系の湯で、今回以前の感触を確かめるためと写真が良く撮れなかったので再訪した。こじんまりとした民宿で雰囲気は好きである。湯は小さな内湯と庭にある大きめな露天風呂に入れられている。
綺麗な湯が掛け流しの内湯 |
透明薄緑色、少重曹味、無臭であった。やや上流の玉梨、八町が炭酸を含む重曹泉であるが、こちらは炭酸を感じない。川口まで下ると食塩泉になってしまうのでだんだんと炭酸分が少なくなっている地形であろう。内湯はコンクリートの簡素な浴槽に湯が弱く掛け流しされていた。
石組の大きな露天風呂 |
石組の大きめな露天風呂は、適温になるだけの量が湯口から掛け流しされている。適温にするだけの量の掛け流しではやや湯量が少なく、新鮮さは玉梨、八町の共同湯に比べ劣っている。小さな民宿の湯でやや掃除が悪いと思われた。
次は褐色に濁った食塩泉、景観の美しい早戸温泉