温泉/甲信越の温泉

甲州の足元湧出温泉と、ある共同湯 甲州、信州名湯巡り1(3ページ目)

山梨県の名湯と長野県の名湯を巡ってみた。記憶に残っていた良い湯や新発見もあり非常に楽しい温泉行脚であった。

執筆者:郡司 勇

4甲西温泉
やまなみの湯 再訪 オーバーフロー

2年ほど前に入湯したが、オーバーフローを変則的に浴びたので、今回は正式に入浴しに行った。以前は詳細に観察できなかったが、重曹苦味と金気臭が良い記憶であったので施設のほうはどうかと確認に行った。湯の使い方は良いもので内湯、露天風呂ともにオーバーフローを多く採った循環である。排水桝を見ると湯がどんどん流れ去っているのでほぼ掛け流しに近い量である。そのため浴槽の湯も個性がある、しかし循環している量も多く、これほどまでに循環する必要があるのだろうか?と思ってしまう。これだけの掛け流し量であれば温度管理も清潔度も充分である。循環を止めてしまう勇断がほしいと思った。さて湯は45度の重曹食塩泉(Na-Cl、HCO3)で総計1500mg強のものであるが湯が表現しているものは多い。特記成分のFe 1.5 HS 1.5 Br 1.0で褐色濁り(50センチ)少重曹薬味+鉄渋味、金気臭+微硫黄臭(かつおぶし臭)となっている。内湯よりも露天風呂のほうが掛け流し量が多く好感した。温泉センターとしては充分合格だと思うが、湯が良いので、さらに欲が出てしまうのであった。

5某ジモ専
ステンレス浴槽2ケ 良い 掛け流し 秘湯点+5 
電話で組合長に許可とる

温泉研究仲間の中で以前報告された温泉。この度斎藤樹さんにお聞きし、山梨にあると教えていただき探した。いつもありがとうございます。温泉スタンドがあり子供プールを準備し湯を入れようとしていると、ふと奥にプレハブの地元専用温泉風の建家が見え、中断し急遽そちらに行ってみた。窓からみるとプレハブは脱衣場で浴室はヴォールト状のビニールテントであった。この風情やレアな雰囲気、良い湯であろうと思わせるシチュエーションなどで一瞬にして時間はかかってもこの温泉をゲットしようと思った。しかし入り口には関係者以外立ち入り厳禁、窓を通して見ると罰則や親類でも許可なく入浴は不可などと書いてありガードは固いと思わせる雰囲気である。過去に何か問題があったのであろう。しかし諦めきれずに駄目元で許可取りをした。温泉スタンドには某商事の電話番号が明記されておりそこから電話で組合長の番号を知ることができた。事情を話すとあっさりOKとなり入浴することができた。湯はスタンドの分析表によるとNa-Cl,SO4,HCO3泉の41.9度で総計1391mgとなっている。ビニールハウスの浴室に入るとその雰囲気に喜んだ、円形と長四角のステンレス浴槽が2ケあり源泉パイプ直結で湯が出ていた。2つの浴室がありもう一つはプールのような大きなポリ浴槽である、しかしこちらはカラであった。壁はビニールテントの内側に青シートが張られ仮設の雰囲気は最高潮であった。湯は透明、少重曹味?、無臭であったがこの良い状況に満足したのと、実際楽しかったので高採点とした。
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