温泉/甲信越の温泉

甲州の足元湧出温泉と、ある共同湯 甲州、信州名湯巡り1(2ページ目)

山梨県の名湯と長野県の名湯を巡ってみた。記憶に残っていた良い湯や新発見もあり非常に楽しい温泉行脚であった。

執筆者:郡司 勇

2 下部温泉  大市館
再訪 足元湧出

東京を5時頃出発し、朝一番に下部温泉に行った。記憶に強く残る、足元湧出の源泉浴槽のある源泉館と大市館に行くためである。私はバイクが好きで2台所有しているが乗用車を持っていない。今回は天候が良くないので、ヤマハのTMAXという500ccのスクーターで行った。荷物も詰めるし比較的雨もしのぎ安い。晴れであればドカッティでタイトコーナーの多い国道300号線を利用し本栖から下って行こうと予定していたが、今回は高速で甲府南から52号線で下部に直行した。さて大市館は木造の伝統的和風建築で下部屈指の3階建ての威容を誇っている。入母屋造りの立派な外観で泊まってみたいと思っている。玄関内部も磨かれた木の内装で美しい、圧巻の浴室は源泉館の隣に地下になってある。洞窟の足元湧出源泉浴槽である。岩肌の見える素掘りの洞窟でやや高めの天井の空間である。足元湧出源泉を2つに仕切り男女別に分けている。ドアを空けたときにその荘厳な空間に圧倒された。湯は源泉館のものとほぼ同じで30.9度の単純泉、総計494mgである。しかし特記する点は硫化水素イオンが0.298mg含有されておりわずかなたまご味を感じられた。透明、少たまご味、無臭と記録した。浴槽は木製で湯は底の隙間から湧出している。竹垣の仕切りとランプの照明がゴツゴツした岩の壁と相俟って重厚な雰囲気を演出している。こじんまりとした良さがある浴室である。


3手打沢温泉
再訪 循環

10年ほど前になるが手打沢温泉と中富温泉、遅沢温泉の3つを回ったときに一つだけほそぼそと営業を続けていた宿。後者2つは廃業していて現在でも未湯となっている。この手打沢温泉はその後一時休業し再開したとのことで記憶も薄くなっているので再訪してみた。昔の建築が改修され営業されていた。14.2度の石膏泉で総計1260mgモザイクタイルの浴室1つで混浴または時間交代で入湯する方式である。雰囲気はややレトロで好感した。透明少緑色、苦味、無臭と観察したが循環の疲れた湯であったのが残念。
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