オーストラリア/オーストラリア基本情報

緊急報告!格安ジェットスター本音搭乗レポ(2ページ目)

ムダを省いた個性的なサービスで日本へ初就航した格安航空ジェットスター。未知の部分が多い機内サービスや乗り心地等、気になる部分を総チェック!シドニー路線約9時間のフライトをズバリ本音でレポートします!

執筆者:平野 美紀

仰天!3社共同運航便?

シドニー空港での大阪便ジェットスター・カウンター

私が搭乗したジェットスターのシドニー発大阪(関空)便は、コードシェア=共同運航便となっていました。JALとの共同運航については以前の記事でも触れた通り、事前に発表されていましたが、空港の出発ゲートで初めてカンタスとも共同運行であったことを知り、ちょっとビックリ。ということは、ジェットスター大阪便は、JAL、カンタスを含めた3社共同運航ということに?

そのためか、エコノミークラスはほぼ満席。共同運航便というのはよくあることですが、3社共同というのは初めてです。とはいえ、実際JAL経由の搭乗者がいたのかは不明で、JALとの提携がどのようになっているのか、もう少し詳しく調べてみる必要がありそうです。

この共同運航については、知らなかったという人がほとんどでしたが、事実上関空発のカンタス路線はジェットスター機で運行されることになっているようです。しかし実は現在オーストラリア国内で、「カンタスのフル・フェア(正規料金)を払ったのに、ジェットスターに乗せられた」という苦情が噴出しているという事実も…。

ジェットスターはカンタスの子会社であるわけですし、共同運航であっても不思議はないのですが、自分が乗る便が共同運航であることがわかりにくい、もしくはキチンと知らされていなかったことが問題になっており、これについては伝達方法等を改善する方向で調整が進められているようです。

ジェットスターの共同運航については不明な点がいくつかありますので、追って別途レポートしたいと思います。


共同運航(コードシェア)による機内サービスの差別化

ジェットスター国際線機内

このように、普通であれば機内サービスが受けられるはずの航空会社との共同運航であるため、サービスの差別化がどのようになるのかが注目されるところ。

これについては、乗客の席番号ですべてを管理するシステムになっていました。例えば、15Aに座っている乗客がカンタス便に予約した人だった場合、その席へは機内食や飲み物、毛布等のその他サービスが提供されるという仕組み。

しかし、各乗客に対するサービス内容がまちまちであることから(含まれている人もいれば、欲しい場合は料金を支払わなければならない人もいる)、席の移動が一切できないというのはちょっと難点かなと思いました。例えば、知人が乗り合わせていたとしても席を替わってもらうことはできません。

また、今回の搭乗に際しては、シドニー発の便で約2時間、帰りの関空発の便では、約1時間40分ほどの遅れが生じ、かなり予定が狂ってしまいました。これは機材の問題もあったとは思いますが、座席管理が複雑なため、スタッフが手間取っているようなところも見受けられました。

こうした“受けられるサービスがそれぞれ異なる顧客”が混在するという便は他に例がないため、大変なのだとは思いますが、地上及び機内スタッフの教育を徹底し、顧客情報の管理を簡素化するなどで、運行スケジュールのオンタイム率(予定時刻通りの運行率)をアップさせて欲しいと思います。

次のページでは、エコノミー席でありながら革張りという噂のシートの乗り心地はいかほどなのか?を詳しくお伝えします!

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