家事関連情報

更新日:2001年10月15日

牛海綿状脳症(BSE)の基礎知識

そもそも牛海綿状脳症(BSE)って何?人間が感染したらどうなるの?食べてもいいところといけないところをはっきり教えて!不透明なことがまだ多いBSE問題のなかで、知りたい情報だけをまとめます。

文章:上高 千恵子(All About「家事の知恵」旧ガイド)
牛海綿状脳症(BSE)に感染した乳牛が日本国内で初めて見つかったというニュースを耳にしてから1ヶ月余りが経過。 買い物先では、牛肉の買い控えと品薄感・牛肉相場の下落をはっきりと見ることができます。
わたしたち消費者に不安・戸惑い・不信感を膨らませる大きな要因となっているのは、 未だ感染ルートが未解明であることと情報の不明瞭さ&情報公開の遅さ。
冷静な対応が望まれるときですが、現実には風評被害が次第に広がっていることも感じます。
不透明なことがまだ多いBSE問題のなかで、知りたい情報"基礎知識"だけをまとめます。

BSEって、どんな病気?
BSEは1986年に英国で初めて報告されました。 脳の組織がスポンジ状になり、運動失調・起立不能などの神経症状が出た末に、2週間から6カ月で死亡する、という牛の病気です。 人間への感染は1996年に英国で初確認されており、致死性の痴呆である「新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」を引き起こすといわれています。

特定危険部位
  ここはぜったいに食べちゃだめ!
[BSE感染の危険性が高い4部位]
   ・脳
   ・目(眼球)
   ・脊髄
   ・回腸(小腸の先端(回腸遠位部))
※これらは国内で焼却・処理されます。

食肉は安全?
BSEの病原体である「プリオン」は、特定危険部位(↑上記)に集中していることがわかっているため、 この部分を取り除いた食肉と、牛乳は安全であるというのが、農林水産省の発表です。
(※もう少し詳しく : 一般に食肉となる骨格筋には感染症は無いとされ、牛の血液からは異常プリオンは見つかっていないため、 ステーキ等食肉に血がまじっていても大丈夫とのこと。)

加工食品・化粧品・医薬品
なぜ、加工食品や化粧品・医薬品まで、BSE問題の影響を受けているのでしょうか。
それは、スープや調味料・お菓子やアイスの中には、牛の成分を抽出・濃縮した「牛エキス」や「ゼラチン」、 骨を粉末状にした「骨粉」を使っているものがあるからです。 また化粧品や医薬品には、同じく牛の成分を抽出・濃縮した「コラーゲン」や「プラセンタエキス」が 原料として使われているものがあります。

厚生労働省は、日本を含むBSE発生国産の牛の危険部位を原材料とする加工品、および、これらを使っているかどうか不明なものについて、製造自粛と自主回収をメーカーに指導しました。

成分表示を見た消費者からの問い合わせが相次ぎ、厳しい消費者の目への対応と不安解消のため、 メーカーのなかには、危険部位を使っていない加工品でも原料を牛以外の動物にしたり、 BSE非発生国原産の牛に切り替える動きも出てきています。

BSE関連情報サイト
厚生労働省「BSE関係ホームページ」
農林水産省「BSEについて」
Yomiuri On-Line「ニュース特集・BSE」
NIKKEI NET「特集・BSE」
Mainichi INTERACTIVE「BSE・口蹄疫禍」
KYODO NEWS「BSE」
All About Japan"家庭の医学"サイト「BSEと口蹄疫」
All About Japan"洋菓子"サイト「ゼラチンとBSE」
All About Japan"スタイリッシュレシピ"サイト「BSE特集」
All About Japan"よくわかる経済"サイト「BSE問題とノーベル賞 」


あなたの一票
「BSEが発覚して以降、牛肉を食べる頻度に変化はありますか?」
      A:変化なし、これまでと同じように食べている。
      B:食べる回数が減った。
      C:全く食べなくなった。
      D:牛肉も牛乳も口にしなくなった。
投票へのたくさんのご参加ありがとうございました。
投票結果はこちらです

illustrated by L.O.V.E

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◆家事のプラスワン・0019 
 牛肉の輸入量の多くを占めるアメリカ・オーストラリアはBSEの未発生国です。また、EU諸国等からの輸入は、2001年1月に農林水産省により禁止の措置がとられています。  


※本文は2001年10月14日までの情報によって記されています。
※All About Japan注意事項

(執筆者:上高 千恵子)

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毎田 祥子

家事アドバイザー。ハーバルセラピスト。生協等の広報誌制作で全国の生産者への取材経験を重ねた後独立。ハ…

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