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ギリシャイシガメの基本情報! 地中海沿岸に生息するイシガメの1種

ヨーロッパのイシガメが登場です! 前は「カスピイシガメ・シリア産」とか呼ばれていたギリシャイシガメの基本情報や飼育方法をご紹介いたします。日本は生息地の環境とさほど変わらないので、繁殖をしっかりと狙っていきたいカメです。

執筆者:星野 一三雄

ギリシャイシガメの基本情報

ギリシャイシガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:Endless Zone

ギリシャイシガメ
学 名Mauremys rivulata別 名:リブラータイシガメ、(中東産)カスピイシガメ英 名:Balkan Terrapin(Turtle), Stripe-necked Terrapin(Turtle)分 布:ヨーロッパ南東部(バルカン半島)からイスラエルまでの地中海沿岸地域甲 長:25cm程度 最大35cm

地中海沿岸に広く生息するイシガメの1種です。以前はコーカサスイシガメ(カスピイシガメ)Mauremys caspicaの亜種とされていたのですが、現在は独立種として扱われており、実際に生化学的な研究からも独立種としていいという結果が出ているようです。

背甲の中央にキール(稜線)が発達し、色は黒褐色から明るい褐色で腹甲はほぼ黒一色であることが特徴です。特に背甲には網目状の模様が目立ち、頚部にも明色の縦条が数本走っています。

分布域ではさまざまな水環境に生息し、比較的汚濁等にも強く、適応力も高いようです。

本種としての繁殖記録などは見つからなかったのですが、カスピイシガメとしては6-7月に産卵を行い、1クラッチあたりで4-6個の卵を産みます。卵は20-30×35-40mmの縦長で33mmほどの甲長の幼体が生まれます。肉食性が強い雑食でさまざまな水生生物を食べています。

よく見ると背甲に複雑な模様があったり、頚部の幾何学的なストライプも美しいカメであると言えます。確かに地味系ではあるのですが。日本は生息地の環境とさほど変わらないので、繁殖をしっかりと狙っていきたいカメです。って言うか、なんかイイカメじゃないですか?渋くて。こういうカメは好きですね...私。
 

ギリシャイシガメの飼育の基本情報

飼育容器
大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。

温度
室温に任せてよい。ただし幼体は保温した方がよい。ホットスポットは設置する

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
特に必要なし

容器内レイアウト
ケース内の3分の1程度を陸地にして、背甲の高さ程度の水深の水場にする


配合飼料でよい

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法さらに
  • 皮膚病になりやすいので、体をしっかりと乾かせる陸地を設置する
  • 日本でも周年屋外飼育が可能
  • 冬は冬眠が可能
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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