寺・神社/宿坊に泊まる

京都の人気スポット、大原で宿坊に泊まる(2ページ目)

京都の奥座敷、大原は、冬の風情が最高です。少し寒いですが、観光客はぐっと少なく、本来の山里風情を味わえるからです。今回は、浄蓮華院という宿坊に泊まって、大原をじっくり歩きます。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

浄蓮華院は小さくて静かなお寺

浄蓮華院の門
浄蓮華院の門
浄蓮華院の庭
静かな山寺の風情です
三千院を過ぎると、かなり山奥の雰囲気になってきます。大原地区唯一の宿坊、浄蓮華院は、少しだけ山道を登った左側にあります。

お寺の建物内に泊まるのですが、こちらの場合、かなり民宿的な要素が強いので、緊張する必要はありません。普通に部屋に通していただき、荷物を置いて一休みし、再び外に出て周辺のお寺めぐりをし、夕方に戻ってきて食事をする。お風呂に入って静かに寝る。するべきことはそれだけです。特別に勤行などを体験したい場合は、お寺の方に、前もってお願いしておくとよいようです。

湯葉料理が盛りだくさん

浄蓮華院料理
湯葉を中心とした夕食。一見うなぎの蒲焼風に見えるものも、実は湯葉で作られています。品数が多く、どれも美味しいです
こちらの特徴は、何と言っても、料理が素晴らしいことです。湯葉を中心としたさまざまな料理がずらりと並び、「これで一泊二食七千円?」と驚くほどです。料理は主に副住職さんが作られます。いろいろと工夫して、ほかでは食べられない料理を出してくださるのが嬉しいです。また、自分の部屋で食事ができるのも、こちらの特徴です。

部屋にはテレビはありませんし、お隣さんとはふすま一枚です。しかし、コタツがあって、あたたかく過ごせます。お風呂は、さすがに温泉ではありませんが、天然の湧き水を沸かしたもので、とても気持ちのよいお湯です。

副住職さんの奥様もとても親切です。このときわたしは、たまたま歯ブラシを忘れ、近くに買えるところがないのでどうしましょ、と相談したところ、特別に準備してくださいました。そういう具合に何かと居心地がよく、料理も美味しくて手ごろなので、こちらの宿坊はリピーターが多いです。小さな宿坊で、泊まれる人数に限りがあるので、予約はお早めに。


●京都の宿坊の選び方、泊まり方に関するより詳しい情報は、ここをクリック。

●浄蓮華院に関する情報、大原の歴史、散歩コースなどは、こちらの本もご参照ください。

<DATA>
■浄蓮華院
・所在地:京都府京都市左京区大原来迎院町407
・交通・アクセス:JR「京都駅」から「17・18系統大原行」の京都バス約1時間「終点」下車徒歩15分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL: 075-744-2408

次のページでは、大原の寺めぐりにご案内します。
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