寺・神社/宿坊に泊まる

京都で宿坊(お寺の宿泊施設)に泊まる(3ページ目)

今度京都に行くときは、ぜひ宿坊を試してみてください。お寺の宿泊施設ではありますが、特別な修行をするわけではなく、普通の宿として使えますし、興味深い仏教カルチャーも体験できます。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

仁和寺御室会館に泊まってみよう

御室会館外観
世界遺産仁和寺境内にある御室会館。形は和風ですが、実は鉄筋の建物です
仁和寺は、世界遺産で国宝の寺です。こちらには、御室会館という使い勝手のよい宿坊があり、わたしもよく泊まります。金閣寺、竜安寺などの近くにあり、京都北西部の観光の拠点としてもお勧めできます。

こちらは京都に数ある宿坊の中でも、もっとも一般的な旅館に近く、設備も整っているので、初心者の方でも、特別な心構えなく泊まれます。朝の勤行は自由参加。それ以外には、特に何かしなければならないことはありません。また、お坊さんや宿の方々も親切で、気軽に滞在できます。

必要なものは何でもそろっています

御室会館部屋
部屋は広く、浴衣も歯ブラシも用意されています。テレビも金庫もあり、宿坊の中ではもっとも設備が整っています
建物は鉄筋で、洗面具、寝巻きなどの用意もあり、普通の宿と変わらない快適さです。到着したときは、すでに布団も敷かれていました。これらは他の宿坊ではあまり見られないことで、たいていは、洗面具は持参、布団も自分で敷きます。

こちらは夕食つきコースもありますが、今回は外で食べました。夜間、仁和寺の山門は閉まりますが、脇の通用門から入れていただけます。

仁和寺金堂
仁和寺金堂は、特別公開時以外は拝観できませんが、御室会館に泊まった人だけは、朝の勤行に参加できます
宿坊に泊まる特典は、どこの寺でもそうですが、観光客が来るより前に、静かな境内を散歩できることです。こちらでは、朝の勤行は自由参加ですが、普段は非公開の国宝、金堂の中で行われる素晴らしいものです。ぜひご参加を。

朝食は食堂でいただきます

御室会館朝食
朝食は、宿坊によってはトラディショナルな精進料理が出るところもありますが、こちらは、卵、魚、豆腐など、一般的なメニューです
こちらの朝食は精進料理ではありませんが、品数が多くて、なかなかおいしいです。お寺によっては、食事をするときに、感謝の心を示すお経を唱えたりする場合もありますが、御室会館は、どちらかと言うと普通の旅館寄りなので、個人的に「いただきます」「ごちそうさま」と言うだけで大丈夫です。

食事の後は、仁和寺御殿の拝観に行きましょう。仁和寺は、伽藍は拝観料なしで歩けますが、御殿と呼ばれる書院と庭園だけは、拝観料が必要。でも、御室会館に泊まった人だけは無料で拝観できます。仁和寺御殿は、さすが御殿と名がつくだけあって、ゴージャスで美しいところです。

■仁和寺御室会館
・所在地:京都市右京区御室大内33
・交通・アクセス:JR嵯峨野線「花園駅」から徒歩20分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:075-464-3664
・宿泊代:一泊二食8,000~12,000円、一泊朝食付き4,800円、素泊まり4,000円
・HP:仁和寺御室会館

●京都で宿坊に泊まってみたいと思われた方は、:大原にある超人気宿坊、浄蓮華院の情報もごらんください。

●京都の宿坊に関する本はこちら。泊まり方や寺ごとの過ごし方、散歩などの情報満載です。

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