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パッと見るとカルピス。 でも実はカルピコ |
日本でも販売されていた「カルピコ」
とは?
以前、アメリカのスーパーで見慣れたカルピスを発見。でもよく見ると「CALPIS」(カルピス)ではなく、「CALPICO」(カルピコ)と書かれている。もちろん偽物ではない。実はアメリカではカルピスはカルピコという名前で売られているのだ。なぜカルピコなのか?一説には「CALPIS」が英語圏の人にとっては発音しづらいからだとか、「COW PISS」(カウピス/牛のおしっこ)のように聞こえて誤解を受けやすいといった噂も聞く。だが、かつては日本の商品にも使われていた名前だ。アメリカでカルピコが発売されたのは1987年。しかし、それより前の1973年、日本国内で発売したカルピス社初の炭酸飲料(カルピスは入っていない果汁炭酸飲料)の名前が「カルピコ」だった。アメリカのカルピコもここから派生したのだろう。カルピコの可愛らしい響きも決め手になったようだ。
世界30カ国で販売されるカルピス
カルピスが販売されているのはアメリカだけではない。同社の広報担当に話を聞いてみたところ、輸出も含めると世界の約30カ国で販売されているという。アジアでは「カルピス」の名前で販売している国も多く、漢字圏の中国や台湾では漢字表記(可而必思など)も使われている。世界各地でカルピスを発売するきっかけとなったのは、1964年の東京五輪。94カ国の選手が集まる選手村へカルピスを提供したところ、一度に何杯も飲む選手や水筒に入れて競技場へ持っていく選手が続出。
「その様子を見た当社の創業者が、“今後4年ごとに開かれる五輪の度に、開催国に1カ所ずつ兄弟会社を作るのが夢だ”と話しました。日本の国民飲料“カルピス”を世界飲料にすること。この夢が私たちの海外事業の出発点になりました」そして、2年後には初の海外現地法人が台湾に作られた。
所変われば味も変わる
国が違えば嗜好も違う。「日本発のおいしさを押し付けるのではなく、現地の方々に沿ったおいしさを提供するのが私たちのポリシーです」
例えばアメリカのカルピコは日本とほぼ同じだが、タイやインドネシアなどでは日本と比べ甘く濃厚な味わい。また、アメリカではカルピコファンの多い中華系の人たちに好まれるグァバやライチなどの味を発売したこともあり、台湾にはジャスミン緑茶味やニンジンとリンゴのカルピスもあるそう。
最近では中国でのテスト販売も始まった。海外ではストレートタイプのカルピスが主流だが、中国では濃縮タイプのみを販売。水などで割って飲む濃縮飲料がない中国では、早くも話題になっている。この3月にはタイでまったく新しい、タイ人のためのカルピス、「カルピスラクト」が新登場。インドネシアでは子供向けの小さなボトルの「カルピコミニ」の人気が急上昇中だ。
カルピスは今年で90周年。日本でも今年2009年4月6日から5月末まで1953年当時の復刻版が限定販売されている。日本を代表するドリンクのひとつ、カルピスが世界の定番ドリンクに仲間入りする日も近いかも。
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