世界遺産/アジアの世界遺産

クラック・デ・シュバリエ/シリア(5ページ目)

高原の頂にたたずむ可憐な城、クラック・デ・シュバリエ。アラビアのロレンスが「世界でもっともすばらしい城」と評し、『天空の城ラピュタ』のモデルという噂もあるこの城と、カラット・サラディンをご案内する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディンへの道

カラット・サラディンの城壁

カラット・サラディンの城壁。壁の下部を見ると断崖をうまく利用しているのがよくわかる ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
シリアの玄関口は首都ダマスカス。直行便はないので西アジアやヨーロッパの諸都市を経由する。格安航空券で10万円前後、ツアーは7日間25万円前後から。

■周辺の世界遺産と国内の移動
シリアには「古都ダマスカス」「古代都市ボスラ」「パルミラの遺跡」「古都アレッポ」「クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディン」「シリア北部の古代村落群」の6つの世界遺産があり、ツアーではこの多くを回ることができる。また、レバノンやヨルダンにも入りやすいので、死海やペトラを訪ねるルートなど、様々なコースが考えられる。

クラック・デ・シュバリエの起点は一般的にはハマという街。ダマスカスからハマまでバスで3時間。ハマからクラック・デ・シュバリエは途中ホムスという街を経由して1時間半前後。アレッポやダマスカスから日帰りで行くこともできる。

カラット・サラディンの起点は一般的にはラタキアになる。ラタキアはアレッポから2時間半程度の場所にある。カラット・サラディンはラタキアから車で30分ほど。ツアーやタクシーなどならクラック・デ・シュバリエとカラット・サラディンを1日で見て回ることも十分可能。

クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディンのベストシーズン

カラット・サラディンからの眺め

緑に萌えるカラット・サラディン ©牧哲雄

季節は日本と同じ。夏の平均最高気温は30度前後、冬の平均最低気温は5度前後。冬はかなり冷えて、雪が降ることもある。乾燥していてすごしやすいのは春から秋にかけてだろう。

雨の心配はほとんどない。いつ行っても楽しめるとは思うが、ベストシーズンはやはり花の咲く3~5月の春。死海で泳ぎたい人は夏がいいかもしれない。

世界遺産基本データ&リンク

緑に萌えるカラット・サラディン

要衝をおさえ、山々の峰に築城されたカラット・サラディンからの眺め。遠くに見えるのはダム湖 ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
登録名称:クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディン
Crac des Chevaliers and Qal’at Salah El-Din
国名:シリア・アラブ共和国
登録年と登録基準:2006年、文化遺産(ii)(iv)

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