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教育費から考える損する塾、得する塾(3ページ目)

高校受験を考えると、子どもを塾へ通わせたくなるのがホンネ。とはいっても、できるものなら授業料を節約したいもの。今回は、教育費からみた損する通塾、得する通塾について考えてみました。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

損する塾

個別指導では、週3回ともなると年間で57万6000円と高額
個別指導では、週3回ともなると年間で57万6000円と高額
学習成果を考えると、集団指導よりも少人数指導や個別指導の方が良く、授業回数は多い方が良いでしょう。しかし、その分当然授業料は高くなります。

個別指導では、週3回ともなると月額で4万8000円、年間では57万6000円となり高額です。これが、中学3年間、さらに兄弟で通うとなると、授業料はさらにかかります。単純に個別指導の方が良いというわけではありません。

では、集団指導の方がお得なのでしょうか。金額的には、集団指導の学習塾が最も安くすみます。しかし、学校の授業についていけないから塾に通わせるというのであれば、集団指導の学習塾の授業にもついていけない可能性があり、十分な教育成果を得られないかもしれません。そう考えると集団指導の学習塾といえども、授業料は高くついてしまいます。

損する塾で最悪のケースは、「○○塾に入塾してみたけど、やっぱり△△塾の方が良いかも」といって、塾を転々とするケースです。これだと授業料だけでなく、入塾費や教材費などの諸費用も無駄になってしまいます。

得する塾

中学入学から高校受験までの3年間、一貫して1つの塾に通うのが最も良い
中学入学から高校受験までの3年間、一貫して1つの塾に通うのが最も良い
得する塾の一つとして、集団指導と個別指導を掛け持ちするケースがあります。集団指導でついていけない部分を、個別指導でフォローしてもらうのです。これだと、集団指導(週2回)1万6000円+個別指導(週1回)1万6000円=3万2000円(週3回)となり、個別指導(週3回)4万8000円よりも安くなります。

また、講師1人に対して生徒が2~3名程度の少人数指導の学習塾もお得だと言えるでしょう。集団指導のデメリットが少なく、かといって個別指導ほど授業料が高くないからです。こちらは、週2回で2万4000円、週3回では3万6000円が目安です。

塾選びを考える上で、中学入学から高校受験までの3年間、一貫して1つの塾に通うのが最も良いのは言うまでもありません。ほとんどの塾は高校受験を目標にカリキュラムを組んでいて、それをすべて受けることで最大の教育成果が得られるからです。

ただし、それも家計に余裕があっての話。家計に余裕がない場合は、入塾の時期をずらすほうが良いでしょう。

おすすめなのは、夏休み、冬休みといった特別講習(集中講座)からの入塾です。特別講習はほとんどの塾が力を入れている上に、これまで習った内容の総復習ができるからです。別途、特別講習の授業料が必要ですが、それでも年間の授業料が節約できます。春期講習なら1年分の学習内容がおさらいできるため、このタイミングでの入塾は特におすすめです。



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