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大人の社会見学2!大阪の地ワイン(2ページ目)

大阪商工会議所主催「大阪産業観光ツアー」(全6回)の第2回ツアーレポートは大阪が誇る地ワイン「河内ワイン」と「柏原ワイン」!90年以上の歴史を誇る大阪の地ワインの奥深さとロマンと美味に酔いしれて下さい!

執筆者:陸奥 賢

河内ワイン館

創業当時に使用していたという「葡萄破砕機」です。上から葡萄を入れて、手回しでブドウを破砕したとか。なかなか他では見られない貴重な現物資料です。
工場内で寝かされているワインを見たあとは河内ワイン館へ。こちらは企業ミュージアムになっていて、2階には、河内ワインさんが創業当時に使用していたという、貴重なブドウの破砕機や圧搾機など、ワイン造りの道具類などの現物が展示されています。
ワイン樽の出入口の模型です。ここに入れないとワイナリーで働くことはできません。
2階の展示物で、とくに面白かったのがワイン樽の「出入口」。ワイン樽も時折、掃除するそうですが、その出入口の狭さには誰もが驚かされます。細めの女性なら入れるかな?というぐらいの極小スペースで、通り抜け用の展示物も設置されています。われこそは!と思う方は、ぜひ通り抜けに挑戦してみてください。メタボな男性はあまりオススメしません。

金銅さんによるワイン講習会。ワインの嗜み方、健康への効用からワインの薀蓄話まで。非常に興味深く面白い講座でした。
2階でワイン作りの資料を見たあとは1階で、河内ワイン専務の金銅さんによるワインの講習会へ。ワインというのはフランスでは「8割は香り」という説を唱える評論家もいるほど香りが重要な飲み物だそうで、その香りを楽しむための所作がスワーリング(回転、攪拌)です。

スワーリングするガイドです。なかなか初心者にはキレイにワインを回すのが、む、むつかしい……。
スワーリングは、グラスを持った手が右手なら反時計回りに、左手なら時計回りに回しますが、これは自分の体の内側へ回すと言う意味で、もしもグラスからワインが飛び出しても他人に迷惑をかけないように…という配慮の現れとか。こうしたレクチャーを受けながら実際にワインをスワーリングすると、香りが変化して、味そのものも変わって驚かされます。

河内ワインさんご自慢のエビス福梅。楽天市場の梅酒ランキングで1位を獲得したとか。試飲しましたが、すこぶる美味しい梅酒です。
またボルドー地方のワインと、ブルゴーニュ地方のワインのちがいや、クープグラス(シャンパングラス)はマリー・アントワネットの乳房の形を模して作られたという伝説がある…など、金銅さんのワインに関するネタ話は尽きることがなくて、じつに興味深く、面白い講習会でした。

「おおきに(赤ワイン)」「はいから(山桃ワイン)」「くらわんか(白ワイン)」という大阪弁が面白い「大阪ものがたり」。大阪みやげとして大人気の商品とか。
このほかにもミュージアム1階では、河内ワインや、金銅さんが欧州で買い付けてきた輸入ワインなど、いろいろなワインの試飲を楽しむことができて、気に入ったワインはその場で購入することもできます。ワインの製造過程から飲み方のレクチャー、試飲にワイン販売まで……ここにくれば誰でも一端のワイン通になれます。ぜひ一度は河内ワイン館でワイン文化の奥深さにふれてみてください。

※河内ワインさんでは工場見学(無料)やワイン講習会(無料。10名以上)なども行っております。お申し込み・お問合せは公式サイトでご確認ください。

<DATA>
■河内ワイン館
○所在地:大阪府羽曳野市駒ヶ谷1027
○営業時間:9:00~17:00
○定休日:無休
○お問い合せ:072-956-0181
○アクセス:近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」より徒歩約8分
○地図:Yahoo!地図情報
○HP:河内ワイン

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