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通訳が教える英語上達の秘訣 通訳・小林のり子さんに聞く(2ページ目)

通訳としてご活躍の小林のり子さんに直撃インタビュー!通訳としての視点から、英語学習のポイントや心構えについて、アドバイスをいただきました。とてもポジティブなお話に、元気が出ること間違いなしです!

森 弘之

執筆者:森 弘之

日常英会話ガイド

小林さん ただ、通じなくてツライと思うのは、生真面目な日本人の国民性もあると思いますよ。生真面目はいいことです。そのエネルギーを単語を覚えることにでも使えばいいのではないでしょうか。

もともと日本人はしゃべる基礎はできています。あとは、話のストーリーをあらかじめ作るといいと思います。たとえば星一徹という人がいて、その人を巡っていろんなことが起きるという話を作り、海外旅行先のバーやホテルなどで会う人会う人同じ話をするんです。

どうせ相手は星一徹なんて知りませんから、適当に話を作っても問題ありません。そうやって繰り返し同じ話をしているうちに、自然にブラッシュアップしていき、うまくなっていきます。たとえば漢字の話などでもいいですね。

--スペイン語も勉強されたそうですが、英語をマスターしたあとでは、別の西洋の言語を勉強するのは、比較的楽になるものでしょうか。

小林さん それはそうですね。ただ、英語ができるからスペイン語を勉強するときに知識として有利になるというよりは、言葉をしゃべることを怖がらなくなるという意味で楽になるということです。コミュニケーションは相手に対してビビったらだめ。1つの言語ができると、コミュニケーションにおける自信が生まれ、そのため次の言語もできるようになるのだと思います。

--最後に、とても基本的なことをお聞きします。英語を勉強するとき、その動機づけが大切だと思うのですが、そもそも英語を話せると何がいいのでしょう?

小林さん 楽しいってことです!知識が増えても何もエラくはありません。英語が話せれば、とにかく楽しいんです。情報に対して早くアクセスできるようにもなりますよね。たとえばインターネットの海外サイトでお菓子の作り方を見ることもできます。行動範囲が広がるということです。

--確かに違う国の言葉を話せるということは、とても楽しいことですね。今回は、たくさんのお話、本当にありがとうございました。
(後記) とても気さくな方で、初対面の私にも面白い話をたくさん聞かせてくださった小林さん。あっと驚くような映画スターにも数多く会っているなど、通訳としての醍醐味もいろいろ聞かせていただきましたが、今回の記事では英語初心者の方へのアドバイスを中心にインタビュー内容をまとめてみました。

英語を話せると何がいいのか--「楽しいってこと!」

細かい技術論の前に、やはり原点はこれだと思います。みなさんもぜひ、英語学習を通じて「楽しさ」を見つけてください。

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ところで小林さんは、最近本を出版されました--

  『海外旅行 これで話せるのだ英会話』(大和出版)

「どうせ、ちまたにあふれる旅行英会話本と同じだろう」とあなどるなかれ!通訳としての視点から、英語を話す上で大切なコツや勉強法があちこちに書かれていて、海外旅行に行かない人にもオススメの本なのです。しかもそこで勧められていることは、決して難しいことではありません。今回のインタビューにも関連する話題がいろいろ出てきますよ!
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