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事業仕分けでビジネスキャリア検定廃止へ?!

連日話題の政府の行政刷新会議。事業仕分けWGによってホワイトカラー向け検定試験制度「ビジネス・キャリア検定試験」もその標的に。「YESプログラム」とともに「廃止」との判断がくだされました。速報です。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

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技能検定
行政刷新会議がバッサリ!「ビジネス・キャリア検定試験」「YESプログラム」なんていらない?!
連日話題となっている、政府の行政刷新会議。事業仕分けワーキンググループによって2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す作業が続いていますが、3日目となる13日午後には、ホワイトカラー向け検定試験制度として知られる厚生労働省所管「ビジネス・キャリア検定試験」もその標的に。同じ職業能力習得支援制度である「YESプログラム」とともに「廃止」との判断がくだされました。

行政刷新会議のサイトによれば、今回「廃止」を決定した理由は以下のとおり。

・雇用主(企業)から見ても検定資格の有無は採用の基準になり難い。民間の研修会社に任せておけばよい。YESプログラムも公金投入の理由が不明。

・ビジネスキャリア検定もYESプログラムもいらない。

・YESプログラムは単にすでに行われているビジネス検定に冠をつけただけで、しかもオーソリティがないのは検定証を申し込んでくる人間がほとんどいないことに表れている。いったいどういう経緯でこのような事業が発案されたのか。省内が細分化されて整合性のとれた施策が行われていない。

・民間で対応できる。

・仮に実施が望ましい場合には民間に委ねるべき。

・労働保険特会に大きな問題があると思う。保険料が高過ぎるから無駄な事業をしようとするのではないか。

ちなみに、最後の「労働保険特会」うんぬんは、このビジネス・キャリア検定試験を主催している中央職業能力開発協会のあり方に対する問題提起だと思われます。
取りまとめコメントには「ビジネスキャリア検定については国家資格ではなく自主的にやっていただければ良いし、YESプログラムについても社内の昇進・昇給を目標とするような事業を国の事業として行うのはいかがかという観点から廃止と決定としたい」とあります。

今回の事業仕分けの結果には法的拘束力がないとのことですが、仮にもそれなりの歴史のある公的試験を「廃止」とするからには、しかるべき理由があるはず。
そうでないならそう簡単に廃止すべきではないでしょうし、もし廃止が妥当なら、これまで同試験を利用してきた受験者に対してあまりにも不誠実であるともいえます。

※参考リンク
行政刷新会議ワーキンググループ11月13日の第2会場の評価コメントについて:職業能力習得支援制度実施事業/キャリア・コンサルティングによるメール相談事業(厚生労働省)


 >>果たして「廃止」は妥当なのか?「廃止」の評決がくだった「ビジネス・キャリア検定試験」とは?試験の概要を次ページで確認しておきましょう。
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