韓国語/韓国語の学び方

韓国のお薦めベストセラー絵本?その3(2ページ目)

根を詰めて勉強するのも良いけれど、時には韓国語の絵本で、心を和ませてみませんか? 韓国でミュージカル化された人気絵本『うんちしたのはだれよ!』を、韓国の絵本を楽しむ3つの方法と共にご紹介します!

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

韓国の絵本、3つの楽しみ方

うんちしたのはだれよ!
日本語版『うんちしたのはだれよ!』(関口裕昭訳/偕成社)と読み比べる楽しさ(クリックするとアマゾンのHPにとびます)
せっかく韓国の絵本を読むのですから、普通の韓国語の本では味わえない、そして日本語の絵本でも味わえない楽しさを堪能してみようではありませんか。私の思う楽しみ方をご紹介したいと思います。

日本語版と読み比べてみる

今回ご紹介した『うんちしたのはだれよ!』は、ドイツの絵本です。もちろん、ドイツ語と読む比べてみる……なんてこともできたら嬉しいですが、先ほどご紹介したように、日本でも翻訳本が出ていますので、日本語のものと読み比べてみても楽しいと思います。例えば、先ほどのページの私の日本語訳は、韓国語を重視し、ほぼ直訳していますが、日本の子供たち対象の絵本向けに翻訳をするとなると、そうはいきません。言葉ひとつの選び方や、漢字を使うかどうかなど、それは楽しく且つ大変な作業となるはずです。自分だったらどう翻訳するだろう……なんて考えながら読み進めてみると、とても楽しいはずです。

絵本ならではの韓国語表現を楽しむ

この絵本の冒頭に「작은 두더지가 하루는」という文章がありました。この「하루는」の意味は「一日は」ではなく、「ある日」なのです。「ある日」という意味の韓国語には「어느 날」という表現もありますが、「하루는」の方が、絵本らしくかわいらしい感じがするとのこと。こんな表現に出会えるのも絵本の魅力の一つです。また、「뭉글뭉글하고……(ぬるぬるした)」という表現もご紹介しましたが、これのみならず、動物のうんちを形容した愉快な表現がたくさん登場します。このような擬音語・擬態語を机の上だけで覚えようとすると大変なこと。絵本の世界で接するからこそイメージもわきやすく、楽しく覚えられ、そして忘れにくいという好循環が生まれます。

表現豊かに朗読してみる

韓国語の擬音語・擬態語は、その音感がとても愉快なのが特徴の一つ。それらをオーバーに朗読してみたり、小さなお子さんがいらっしゃる方は、読み聞かせてみてはいかがでしょう? 「私の発音じゃ、子供に悪影響」なんて思わないでくださいね。お母さんの懸命な姿は別の意味で子供に良い影響を与えるはず。それに、子供は意外と言葉が分からなくてもストレスを感じず、絵や音を楽しんだり、想像力を働かせたりするのだと思います。韓国語が「自分が勉強しているもの」という領域を超えて子育てに使えたら、それはまた新たな世界の始まりです。冒頭でも申し上げましたが、ちょっと寄り道してみることで視野が広がる、なんてこともあるかもしれません。ぜひご自身なりの楽しみ方を発見してみてくださいね!

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