730点がちょうど平均くらい?
それではさっそくですが、結果を発表いたします。正確には「東大生」というより「東大の大学院生」のTOEICスコア分布なのですが、以下のような調査結果が出ています。【東大院生のTOEICスコア分布】出典:東京大学消費生活協同組合 |
このデータは東京大学消費生活協同組合(東大生協)が行っている「院生生活実態調査」の調査結果からの抜粋です。この調査は、学生生活の実態を把握するために3年に一度行われているアンケート調査で、このデータは2004年度のものです。
結果としては、文系院生が800.8点、理系院生が703.8点、全体の平均スコアが737.1点となっています。ガイド鈴木の730点というスコアは、ちょうど東大院生の平均レベルくらい、といえそうです(ほっ……)。
この数字は、TOEICの公式サイトにて公表されている「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」でいうとレベルB「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」にギリギリ入るくらいですが、TOEIC公開テストの平均スコアの565.6点、全国版の「院生生活実態調査」の平均スコアの615点と比較しても、かなり高い水準にあるといえそうです(自分で言うのもなんですが……)。
一見して文系と理系とでかなりスコア分布に差があることが分かりますが、これは東大の場合、理系学部では学部を卒業後、ほとんどの人がそのまま大学院に進学するのに対し、文系学部では大学院入試がかなり狭き門となっており、この時点でふるいにかけられる、という文理の傾向の違いがあり、この違いがスコア分布の違いにも現れているためといえそうです。それにしても、文系院生のTOEIC受験者の半分近くが、800点以上のスコアをとっているとは……さすが東大、といえましょうか。
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