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痛みを軽減 アロマ湿布法

例えば、筋肉痛に薬局で買った湿布剤を貼って、湿布のにおいをプンプンさせた経験は誰にもありますよね。そんな痛みを軽減する湿布をエッセンシャルオイルを使って行うのがアロマ湿布法。さて、その方法とは?

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

痛みってつらいですよね。肩や腰、女性なら生理痛。突然の腹痛なんていうのも苦しい!そんなときには湿布をします。患部にエッセンシャルオイル入りの湿布をすれば、エッセンシャルオイルの成分とその香りが痛みを和らげます。

さてまずは湿布そのものの方法についてですが、湿布というのは、清潔なタオルやハンカチ、メリヤスの布などを水で湿らせ患部に当てるという方法です。一番イメージしやすいのは、風邪をひいて熱を出したときにおでこに当てる冷たいタオル。あれです。近頃はお母さんがいちいちタオルを交換しなくても、医薬品の湿布剤があるようですが・・・。これは冷湿布です。冷たい水(氷水)の中に布を入れて湿らせます。水は冷たいければ冷たい程いいとされています。冷湿布は急性の痛みや炎症を鎮めるときに用います。熱を持った患部、例えば捻挫などの応急処置や突然の頭痛などにも有効でしょう。患部に当てた布が体温近くまで温まってきたら、また冷たい布と交換します。


一方、温かい湿布を温湿布といいます。適温のお湯で布を湿らせ患部に湿布します。温湿布は慢性の痛みや腹部の痛みに有効です。基本的にお腹は冷やしてはいけません。生理痛や腰の痛み、下痢、歯痛、耳痛などに効果的でしょう。温湿布のイメージは温かい「おしぼり」といった感じでしょうか。筋肉は温度が下がると収縮し、温かいと弛緩します。そのため温湿布はリラックス効果も期待できますね。パソコンのし過ぎで頭が重い、肩がこったときにも、心身を弛緩させてくれます。この場合も、体温まで冷めてきたら温かいものと交換します。


さぁ、こんな有効な方法の湿布ですが、これにエッセンシャルオイルをプラスすると、そのエッセンシャルオイルの持つ、色々な作用を取り入れることが出来ますね。エッセンシャルオイルは洗面器1杯の水(湯)に約2~3滴落とします。水の表面に浮いたエッセンシャルオイルを布に染み込ませるようにして布を絞り余分な水分をきり、痛む個所に当てます。湿布の際、服が濡れるのが不快な場合、湿布の上に乾いた大き目のタオルや防水性のあるもので覆うといいかもしれません。


ではエッセンシャルオイルの提案です。
●筋肉痛や肩こり腰痛には血行を促進するローズマリーやブラックペパー、コリアンダー、またジュニパーベリーなどがオススメ。
●生理痛にはゼラニウム、クラリセージ、サイプレスなどがいいですね。
●冷えやストレスから来る腹痛や下痢にはネロリやプチグレン、カモミール。
●頭痛や歯痛にはラベンダーやペパーミントを。
エッセンシャルオイルの選択で迷ったら、まずはラベンダーを使ってみてください。


<注意事項>
*エッセンシャルオイルを入れた場合は、水のみの場合と違い、湿布する時間には気を配ります。それはエッセンシャルオイルが肌に触れるからです。湿布の場合は水とエッセンシャルオイルだけですので、直接患部にエッセンシャルオイルが触れることもあるわけです。あまり長時間の湿布がしないでくださいね。
*湿布はホームケア・テクニックのひとつです。重篤な場合はもちろん病院で医師の診断をうけてください。特に腰や腹部の痛みは何か疾患の可能性があるかもしれません。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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