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メルヘン街道!黄金色に輝く落葉林の黄葉

カラマツの黄金色に輝く黄葉はまさに横綱格の見事さです。北八ヶ岳・メルヘン街道(国道299号線)沿いある落葉松樹林の黄葉は、例年ですと10月下旬に見られます。

執筆者:森 俊二

メルヘン街道(国道299号線)沿い及びその周辺にあるカラマツ樹林の黄葉も素敵です。例年ですとカラマツの黄葉は10月下旬に見頃となります。紅葉の盛りは、高いところから低いところへ移って行くので、標高によりその色づきが違います。そこで標高差別に二ヶ所のカラマツの紅葉のビューポイントを紹介しましょう。

蓼科山々麓の落葉松樹林の黄葉スポット

蓼科山々麓のカラマツ樹林の黄葉
県道192号線(ビーナスライン)にて
右の掲載した二枚の写真は、北八ヶ岳の連なる蓼科山(2,530m)とその山麓に広がる、黄葉が美しいカラマツ樹林の紅葉風景です。

このビューポイントは、メルヘン街道から外れ、県道192号線茅野停車場八子ヶ峰公園線(ビーナスラインの一部)のある駐車場からカラマツ樹林の黄葉が見えるところです。ここの標高は1,200mくらいでしょうか。 多少薄日がかかっていますが、今が盛りのカラマツ樹林の黄葉が綺麗です。

落葉松(カラマツ)は、落葉する針葉樹です

カラマツは、唐松という漢字名もありますから、てっきり原産地は中国かとお思いの方もおられるかもしれません。が、歴とした日本特産種で、それも本州の宮城・新潟県以南から中部山岳地帯に自然分布する針葉樹のマツ科の一種です。

カラマツは、別名「落葉松(ラクヨウショウ)」とも呼ばれているように、針葉樹でありながら落葉するという特異な特徴を持っています。春の芽吹き・新緑、夏の深緑、冬は霧氷と四季それぞれ美しい装いがありますが、最も美しいのは秋では無いでしょうか。

カラマツは、育苗が容易で、苗木の根付きが良く、寒さに強く痩せ地でも育ち、病害虫に強く、初期成長が早いので混交林(広葉樹と針葉樹が共生する林)にも適するという特長を持っています。

そのため第2次世界大戦後、長野県では特に、荒廃した野山に盛んに植樹されました。写真にあるように高さも揃って、しかも同じ種類の人工林の樹林になっているカラマツ林が多いのはそのためです。


《関連サイト》:
 ・Yahoo!地図情報 - 県道192号線茅野停車場八子ヶ峰公園線・ビューポイント

・平成18年版:06/10/09
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