文章:川本 佐奈恵(All About「英語の学び方・活かし方」旧ガイド)
通訳ガイド 筑紫紀美子さん |
通訳ガイドとして活躍されている筑紫紀美子さんを取材させていただき、英語との関わりを伺ってみました。筑紫さんは、現在、通訳のお仕事をされながら、都内のホテルで従業員の英語教育にもたずさわっていらっしゃいます。たいへん聡明で素敵な女性です。まず、筑紫さんと英語との出会いを簡単に教えていただけますか?▼英語との出会い私は、子供の頃、両親の仕事の関係でオーストラリアにいました。それが、私と英語との初めての出会いです。小学校2年生から5年生までを現地校で過ごしました。行ったときは、英語なんてまったくしゃべれなかったんですよ。でも、周りの人達に恵まれていたんですね。日本人を見るのが初めてというクラスメートたちが物珍しさも手伝って集まってきてくれ、助けてくれました。子供だったせいか、そんなに抵抗なく日常会話らしきものは話せるようになったかもしれません。むしろ、帰国してからのほうが、抜けてしまった日本の小学校の勉強に追いつくことが大変でした。
それから、英文科に進まれたのですか?▼英語とは無縁の生活、30歳を目前に自分を見つめなおすいいえ、以後はまったく英語とは関係のない世界にいました。大人になり、商社に就職しましたが、英語とは無縁の職場で結婚までを過ごしました。結婚してから、夫の仕事の関係で、アメリカの東海岸に一年半ほど住んだのですが、この時は、日本人駐在員の奥様方とお茶をして終わってしまいましたね。(笑)
日本に戻ってから、ふと考えたのです。
「歳を取ってからも、ずっと何かやれるものを持っていたい、私は何がしたいのかしら?」自分を見つめなおしたときは、30歳を目前にしていました。「何をしている時が楽しいかしら、何だったら長く続けることができるのかしら?」
目の前に見えてきたのは、やはり
「英語を使って何かをしたい」という漠然なものでした。
近所にあった英会話学校の門を叩きました。生徒としてではなく、ある日、ふらっと、買い物がえりのついでに、募集もしていない学校に、英語講師の募集はしていませんか?と尋ねていったんですね。今すぐにはないけれどいつも講師は補充したいと思っていますので、履歴書を持ってきてください、と言われ、私の講師生活がスタートすることになりました。
子供に英語を教える生活を何年かしているうちに、もっと自分の英語力を伸ばしたくなったのですね。私は目標を定めないと勉強するタイプではないので、いろいろ調べた結果
「通訳ガイド」という国家試験があることを知りました。