亀山早苗の恋愛コラム

女性からの「スピード離婚」は少なくない?40代、50代の経験者が語る「もう無理!」と思った瞬間(2ページ目)

「私もスピード離婚だった」という声は意外とよく聞く。1990年代に流行った「成田離婚」という言葉そのままに、新婚旅行直後に離婚した女性も……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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結婚2カ月が限界だったワケ

「私は同居2カ月で、もう無理と音を上げてしまいました」

サワコさん(42歳)が結婚したのは5年前だ。37歳だった。10歳年上のバツイチ男性と知り合って半年足らずで結婚、彼のマンションへと越した。
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「彼は若いころ、結婚・離婚して当時、20年近くひとり暮らしだった。私が同居しても、ひとり暮らしの習慣を変えようとしなかったんですよ。彼は友人と起業した会社の代表だったこともあって、仕事の時間は完全フレックス。事務所に寝泊まりすることも多かったし、1日家にいることもありました。その予定を共有してくれなかったから、会社員の私とは時間がすれ違ってばかり。付き合っているときは私に合わせてくれたのに」

たまには家でおいしいものを作って彼と食べようと思って伝えておいても、「急な仕事が入った」「打ち合わせが延びてる」と帰宅が遅くなることもあった。

「最後まで私が彼の仕事について理解できていなかった。付き合った期間が短かったせいもあるかもしれません。同居しているのに一緒にいられない、結婚している意味がないと追い込まれたような気持ちになっていって。年齢的なこともあって、結婚することが大きな目的だったけど、その目的を達成したら、今度は自分が思い描いていたような生活ができないことに不満がたまっていった」

2カ月たって、「もう無理」と彼に言うと、彼はキョトンとした顔をしていたという。これから生活を作っていくところだし、今は忙しいけど必ず時間がとれるようになるからと彼は必死で言い訳していた。

「だったら最初からいつ頃になったら時間がとれると言ってくれればよかった。2カ月、彼の様子を見ていて、私は自分が大事にされていないとわかり、気持ちが冷めてしまった。だから今さら何を言われても無理と言うしかなかった。彼も納得はできないけど理解はしたと言ってくれました(笑)」

アパートを探して引っ越し、円満に離婚した。実はその後、彼女の妊娠が発覚。彼はよりを戻そうと言ったが、彼女は拒否した。彼とは、親同士として友人として、いい関係を築いている。

「こじれずに離婚できたのはよかったと思っています。娘が産まれると、元夫はすぐに認知、親子関係も円満です。私が会社員なので、夫が面倒を見てくれる時間のほうが多いかもしれない」

ふたりの自宅は目と鼻の先。それでも同居や再婚をせず、今の形を貫いているのは、やはり「結婚という形のもとで同居するとうまくいかなくなる」とサワコさんが思っているからだ。

「彼は人として魅力的ですが、共同生活者としては疑問があるんですよね。彼自身、自分が生活者として向いていないとは思ってないから始末が悪い。生活をともにしなければ怒りも寂しさもないから、私も穏やかな気持ちでいられる。だから今の形がいちばんいいと思っています」

スピード婚からの腐れ縁みたいなものですかねと言ったサワコさんの笑顔は晴れやかだった。
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