亀山早苗の恋愛コラム

48歳専業主婦、夫の出張中に「美容整形」を決行するが…帰宅した夫が妻の顔を見て放った言葉

夫と結婚して20年。子どもたちが生まれたときに専業主婦となり、その後はパートに出る程度で、家庭が中心の生活。しかし常に夫は自分に無関心で、どうにか振り向いてほしくて先日とうとう80万円ばかりを使って整形をしてみた。それでも夫には響かなった。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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夫に振り向いてほしくて、思い切ったことをしてみたものの……

夫に振り向いてほしくて、思い切ったことをしてみたものの……

愛すれば気持ちが向き、いい意味で執着する。そして執着の対極にあるのが「無関心」なのかもしれない。夫婦は長い年月を経ると、お互いに無関心になりやすい。それで双方が快適ならいいのだが、片方が「もっとこっちを向いて」と思っているなら関係が崩れていくこともある。 

自分の存在価値を探し続けた30代

「今思えば……ですけど」

そう前置きして、ユカコさん(48歳)は語り出した。彼女には大学生と高校生の娘たちがいる。3歳年上の夫と社内恋愛から結婚して20年になる。

「私が夫を好きになって、粘って粘って結婚にこぎつけた(笑)。でも結婚してみたら、夫は家庭と子育てを私に任せ、自分は仕事三昧。なんだか寂しかったですね。週末だけ『いいパパ』として娘たちからは慕われていた。そんな夫に嫉妬もしたし、娘たちより私を見てという気持ちも強かったのかもしれない。結婚して仕事を辞め、子育てだけが人生だという時期がありましたから、自分だけ社会から隔絶されているような気持ちにもなっていたのかもしれません」

子育ては楽しいが「それだけでは虚しい」

彼女の30代は、子育てだけといってもいいような日々だったという。もちろん、人を育てることはとてつもなく大変なことだが、子育てを楽しめる人もいれば楽しめない人もいるのが現実。ユカコさんは、子育ては楽しかったけど、「それだけでは虚しい」と思うタイプだった。

「恋愛したい、夫にもう一度愛されたい。いつもそう思っていました。結婚が決まったとき、夫は『ずっとオレのことを見ていてくれてありがとう。きみの深い愛がわかった』と言ってくれたんですよ。それなのに結婚して子どもができたら、夫は私を“家族”としてしか見なくなった。周囲から○○さんの奥さんって言われるのも本当に嫌でしたね」

ユカコさんは結婚後、生活が落ち着いて転職しようと思っているときに妊娠がわかったため、そのまま専業主婦になった。専業主婦という立場にいられるなんて羨ましいわと、共働きの姉に言われたときはムッとしたという。

「○○ちゃんのママと言われるのもつらかった。結婚後、私はいつも自分の存在価値を探してきたような気がします。妻や母としか受け止めてもらえないのがどこか物足りない。でも仕事もしていないから、自分に価値があるかどうかもわからない」

そんな自己肯定感の低い状態での子育てだからこそ、よけいつらかったのかもしれない。

>夫が2週間不在だというので決心した
 
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