中学受験

中学受験ママ達のマウント争いに…距離を置くべき3つのタイプ

中学受験を目指す親の中には、「子どもの成績や所属クラスがどのくらいか」「子どもがどこの塾に通っているか」などにより序列を付け、マウントを取りたがる方がいます。深入りする前に付き合いを慎重に考えるべき親タイプとトラブル回避術をご紹介します。

宮本 毅

執筆者:宮本 毅

学習・受験ガイド

中学受験ママ達のマウント争い……注意すべきママタイプ3つ

中学受験ママ達のマウント争い

中学受験で付き合うべからず恐怖のママ友3タイプ!

中学受験では「子どもの成績や塾のクラス=親のポジション」という考え方に陥り、ママ達の間で激しい心理戦が繰り広げられることがあります。一度そのマウント争いにハマると、なかなか抜け出せません。中学受験で付き合いを慎重に考えた方がよい3タイプの親とトラブル回避術をご紹介します。
   

タイプ1:子どもの偏差値や成績クラスを詮索してくるママ

塾の送り迎えなどの際に、所属クラスや模試の成績を聞いてくるママは要注意。我が子が成績優秀で最上位のクラスにいれば聞かれても困ることはないでしょうが、伸び悩んでいたり成績が下降傾向にあったりすると、なかなか答えにくいものですよね。かといって邪険に扱うと、あとで何を言われるかわかりません。こういう時はいったいどう対応するのが正解なのでしょう。

このようなことを聞いてくるママは、自分の子どもの成績が良いケースがほとんどです。なぜなら質問ブーメラン(「あなたのところこそどうなのよ?」という質問)が返ってきたとしても、堂々と我が子の成績を公表できるため困ることがないからです。むしろ質問ブーメランを期待して我が子自慢をしたいから、わざわざ成績のことを聞いてくるのかもしれません。

そんなときの鉄則が二つあります。まず自分の子どもの成績は開示してはなりません。もし相手の子より成績が上の場合、買う必要のない反感を買ってしまう可能性がありますし、もし相手の子より下の場合には、言いふらされてしまう危険性があります。

もう一つの鉄則は、相手の承認欲求を上手に満たしてあげることです。「うちの子なんてぜんぜんよ(とはぐらかしつつ、話題を相手に持っていき)。〇〇ちゃんはどうだったの?」と答えましょう。そして相手が我が子の成績を開示してきたら、すかさず「すごいじゃない! さすがねー」と言って、あとは聞くだけ聞いてその場をしのぎます。あくまでも深入りしないことが鉄則です。
 

タイプ2:塾の合格実績でマウントしてくる大手進学塾ママ

これから塾通いを始めようと思っている人や地元の小規模塾に通っている人に対し、大手進学塾に通っているママがその塾の華々しい合格実績を自慢してきたり、入塾を勧めてくることがあります。まさに「有名進学塾>地元小規模塾」という価値観をゴリ押しして、マウントを取ろうとしてきているわけですが、こういうママにはどう対処するべきなのでしょうか。

このような場合にもいくつか踏んではいけない地雷があります。まず自分が通っている小規模塾の素晴らしさを力説してはいけません。お子さんを有名大手進学塾に通わせている人と、地元小規模塾に通わせている人とでは価値観がまるで違います。そのため分かり合えることは少ないのです。また同じ理由から、相手のお子さんが通う大手進学塾の弱点を突く行為も厳禁です。相手の反感を招き不要な軋轢を生んでしまいかねません。相手の塾を褒めるのもいただけません。そこをきっかけにして相手のさらなる勧誘を呼び込んだり、相手にマウントを取られる危険性があります。

こんな時はいったいどう対処すればいいのでしょう。一番良いのは「○○ちゃんはいいなあ。うちの子は大手だと埋もれちゃうから」と相手を持ち上げつつ、塾の形態と我が子が「合わない」と主張しておくことです。「合わない」と言われてしまえば「それなら仕方ないわね」となりますので、それ以上の勧誘を呼び込むことにもなりませんし、相手の自尊感情もくすぐりつつ、大手塾を否定もしていません。誰も傷つけないうまい切り抜け方となります。
 

タイプ3:やたらとお茶や食事に誘ってくるママ! 

中学受験は孤独な戦いです。特にやる気がなかったり成績が芳しくないお子さんをお持ちの親御さんは、そのストレスたるや相当なものと推察されます。たまにはママ友とのランチやアフタヌーンティーに出かけて、ストレスを発散したいと思うのも無理からぬことです。

しかし同じ塾や受験同級生のママ友とのランチやお茶には注意してください! 同じ悩みを抱える人たちの集合体ですから、最初は受験のストレスや愚痴を言い合うだけのグループかもしれません。しかし受験が近づくにつれて、子どもの成績や所属クラスに差が付き始めると、それに従ってカーストが形成されてしまうことがあるのです。また一度ランチ会に参加してしまうと、次に誘われたときに断りにくくなり案外面倒くさいものです。

そこでおすすめなのが、すでに受験を終えた先輩ママとのランチです。気軽に受験相談もできますし、こちらの愚痴も理解してくれます。同じ塾の先輩ママなら、その塾の内情や先生情報にも精通しており、有益な情報収集の場にすることもできます。また、これから迎えるであろう中学校生活における不満なども聞けて、将来に備えることも可能です。先輩ママとのランチはいいことずくめなのです。
 

受験同級生ママとの深い付き合いやSNS交流は慎重に!

いずれにしても大切なことは、同じ塾や受験同級生ママとの深い交流は、慎重にした方がよいということ。LINEグループなどにうっかり入ってしまいますと、何かと面倒です。誘われたら「LINEって使い方がイマイチよくわからくて」などと言って断りましょう。もしどうしてもと言われたら「受験のことは主人が中心だから」などと言えば、それ以上強く誘ってこないかもしれません。

またSNS交流にも注意が必要です。Twitterなどへの「我が子自慢」投稿が1月末に向けて増えていきますが、2月以降は激減します。そうした動向もしっかりと見られています。中には「こんな情報書いたら、身元が特定されちゃうよね」といった内容のものも見られます。「つい調子に乗って」「ついうっかり」個人情報を書き込んでしまうことはよくあることですので、やらない方が無難です。第一志望に合格したらいくらでも書き込んでよいですが、受験が終わるまでは「じっと我慢」が良いと思います。
中学受験ママが投稿するTwitterやInstgramなどの「我が子自慢」

中学受験ママがSNSに投稿する「我が子自慢」に心がヘトヘトに……

とはいえ、ひとりで受験ストレスを抱え込むのは苦しいですよね。そうした場合には「テニススクール」を強くおすすめします。そして、子どもが学校に行っている間、テニススクールでボールにストレスをぶつけましょう(ストレスの発散はテニスに関わらずご自分の趣味でどうぞ)! 午後はそのままテニス仲間とランチをして受験とは無関係の話で息抜きし、受験を終えた先輩ママとアフタヌーンティーをしながら情報収集を。そして、受験の半分はご主人を巻き込んでストレスの分散を図りましょう!

送り迎え時には付き合いを慎重に考えるべき親との交流が発生しがちですから、ひとりで帰宅させるか、心配な場合には塾以外の場所で待ち合わせることもおすすめです。我が子の大切な中学受験勉強中にこのようなタイプの親に振り回されてなんていられません。

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