世界遺産/アジアの世界遺産

ペルセポリス/イラン(5ページ目)

当時世界のすべてを意味した古代オリエント世界。そのすべてを統一したアケメネス朝の夢の跡が聖都ペルセポリスだ。今回は西アジア三大遺跡のひとつにも数えられる、イランの世界遺産「ペルセポリス」を紹介しよう。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

ペルセポリスへの道

イランの女性はみな、ヘジャブ(あるいはベールやスカーフ)で髪を隠し、チャドル(あるいはロング・コートとロング・スカート)で全身を覆っている ©牧哲雄

イランの女性はみな、ヘジャブ(あるいはベールやスカーフ)で髪を隠し、チャドル(あるいはロング・コートとロング・スカート)で全身を覆っている ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
イランの玄関口は首都テヘラン。テヘランにはイラン航空の直行便があるほか、経由・乗り継ぎ便を利用すれば様々な路線が考えられる。格安航空券で10万円前後から。ツアーは8日間20万円前後から。

イラン入国時の注意点として、まずヌードがある雑誌や単行本、酒類の持ち込みは禁止。女性は髪と腕や肩や足などの素肌を隠さなければならない。

ペルセポリス観光の起点となるのはシラーズという街で、テヘランから約900km。飛行機で約1時間、バスだと十数時間かかる。シラーズからペルセポリスは約60kmで、ツアー、バス、タクシーなどで向かう。

■周辺の世界遺産
イランに行ったらこのペルセポリスと、やはり世界遺産に登録されている「イスファハンのイマーム広場」はぜひ見てほしい。またアケメネス朝関連だと、キュロス2世が造った帝都「パサルガダエ」、ダレイオス1世が記した磨崖碑「ビソトゥーン」も世界遺産に登録されている。

ペルセポリスのベストシーズン

シラーズは東京より温暖で、雨が非常に少ない。

夏の平均最高気温は37度にもなるが、まず雨は降らず非常に乾燥しているため、気温ほど辛くはない。冬の平均最低気温は約0度で、まれに雪が降るなど、冬の方が降水量は多い。できれば冬より春や秋の方がオススメだ。

世界遺産基本データ&リンク

ペルセポリスの夕景 ©牧哲雄

ペルセポリスの夕景 ©牧哲雄

諸国の王を描いたレリーフ ©牧哲雄

諸国の王を描いたレリーフ ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
登録名称:ペルセポリス
Persepolis
国名:イラン・イスラム共和国
登録年と登録基準:1979年、文化遺産(i)(iii)(vi)

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