子供の教育/読み書き力

読書感想文を成功に導く!親サポートのコツ(2ページ目)

漠然と「本を読んだ感想を書きましょう」と言われても、真っ白な原稿用紙を前にすると、結構書きにくいものです。ですが、親が感想を引き出す言葉をかけて、書き方のコツを少しアドバスすれば、子どもは、随分楽に書き始めるものです。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド


問いかけの返答を付箋に書いていく

次はこれらの言葉を整理していく作業に入ります。
親の問いかけによって、引き出された言葉をひとつひとつ付箋に書いていきましょう。そして、その付箋を見て、同じ内容のものをまとめたり、異なる内容の者だったら、2つに分けたり、割愛するべきもを省いたりしながら、構成を考えて、貼り替えてみましょう。そして、それらの言葉を繋ぎ合わせるように、ひとつの感想文に仕上げていきます。

初めに、この本を読もうとおもったきっかけ、次に簡潔なあらすじと感じたこと、そしてもっと深く感じたことや思ったことを掘り下げて書き、最後にこの本を読んだことによって得たことやこれからの自分にどう活かしていくか、という構成で書いていけばよいでしょう。

次は読書感想文を更にブラッシュアップしていきましょう。

読書感想文をブラッシュアップするチェック項目

その1 あらすじが多すぎていないか
時々、あらすじばかりを書いてしまっている子がいますが、要約文ではなく、感想文ですので、感じたことを主に書きましょう。

その2 子どもらしく、素直に感じたことを書いているか
時々、評論家のように、善悪や優劣を決めつけて書いてしまう子がいます。子どもらしく、分からないところは疑問形で残しておいてよいでしょう。できるだけ感じたことを素直な観点から書いた方が好ましいですね。

その3 文の構成、作文のきまりがきちんと守られているか
誤字脱字はないか、句読点やカギカッコなどの作文の決まり、原稿用紙の使い方が守られているか。また起承転結のある構成になっているかなど、意識して読み直してみてください。


「読書感想文の宿題を早く終わらせなさい!」と声をかけてさせるのではなく、感想を引き出すような言葉がけに変えるだけで、子供の読書感想文への取り組み方が大きく変わってきます。ただスムーズに書けるだけでなく、親子の絆も深まり、そこから読書の楽しさやおもしろさ、奥深さを感じ、読書が更に好きになっていくこともあるでしょう。

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