感染症

「ヒトメタニューモウイルス」による感染症が増加中!(2ページ目)

「ヒトメタニューモウイルス」は2001 年に発見されたウイルスです。RS ウイルスに似た症状を起こし、乳幼児や高齢者では重症化することもありますので、このウイルスについて知っておきましょう。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

「ヒトメタニューモウイルス」の治療は?

ヒトメタニューモウイルスに対する特効薬はありません。したがって、症状に応じた治療をすることになります。

高熱でしんどい場合には解熱剤を使用されますし、咳がひどい場合は咳を少しでも抑えるための鎮咳薬、痰を出しやすくする去痰薬などが使用されます。喘鳴を伴う場合は、喘息の治療に準じた抗ロイコトリエン薬、気管支拡張薬などが使われます。呼吸困難な場合は、入院の上、酸素吸入が必要なこともあります。喘鳴に対してはステロイド薬を使うこともあります。

細菌による肺炎や中耳炎を合併してしまうと、発熱が1週間も続くことがありますので、発熱が長引く場合は再度医療機関を受診しましょう。抗菌薬による治療が必要になることもあります。

「ヒトメタニューモウイルス」の予防方法はあるの?

ヒトメタニューモウイルスに対するワクチンは、現在はありません。したがって、普段の感染予防が大切になります。

手洗い

感染を拡げる期間が長いだけに手をしっかりと洗っておきたいものです

感染経路が人から人へ飛沫感染、物を触っての接触感染ですから、
  • 手洗い
  • うがい
  • マスク
はしておきたいものです。

■「マスクは使い方次第で効果なし!? サイズ選びが重要」
■「手洗いの注意点」


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