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フツウの人から突飛な人まで 今気になる俳優たち(3ページ目)

最近の俳優はカッコよく見せることでなく演じることを純粋に追及し、そのことを楽しんでいるように思います。俳優という仕事が好きでたまらない様子が伝わってきます。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

このところ新しい濱田岳が誕生し続けているスゴさ

濱田岳(1988年生まれ)
『HERO』『軍師官兵衛』『信長協奏曲』など話題作で個性を発揮し続けている。

『3年B組金八先生』時代、確かに濱田岳演じる狩野伸太郎には泣きました。伊坂幸太郎作品で愛される個性派俳優となった彼らしい演技にもちょっと泣いて笑いました。それはそれで凄いことなのに、彼はそれだけではないと最近ヒシヒシと感じています。

コミカルな人間を演じる巧さはもちろんのこと、荒んだ感覚や鋭い刃を抱えた人間も恐ろしいほどリアルに演じています。芝居に対するアプローチに彼なりのものがあり、その方法がとてもソフトで柔軟なのだと感じます。2014年『HERO』で見せたスーツ姿、『軍師官兵衛』や『信長協奏曲』で見せた着物姿は「自然だよね」にとどまらず、時々いかに似合っていないかという部分まで丁寧に掘り下げている俳優でもあります。

画面のなか、ここまでのびやかに演じる彼に好感を持ち応援したくなる視聴者も多いことでしょう。永遠の愛されキャラは今年も健在。さらに私たちを楽しませてくれるはずです。


 

壮絶や絶望といった人間のあらゆる感情を怯むことなく解き放つ

染谷将太(1992年生まれ)
『みんな!エスパーだよ!』『贖罪の奏鳴曲』、映画『寄生獣』などドラマや映画において注目される。

相棒season1に登場した少年では、内に秘めた複雑な感情をすんなりと表現するチカラに驚いたものですが、気が付くと彼は成人し俳優として確かな地位を確実に築いていました。映画中心の活動がドラマファンにとっては少し寂しいように思いますが、時折ドラマにおいてもキラリと存在感を表しています。

違和感なしの制服姿も素敵ですが、淡々と乾いた感覚を無味乾燥のまま演じることもあれば、胸の奥底のジメッとした沼をヌルヌルと演じることもあり、その驚愕の演技にはゾクッとします。呼吸するとき、酸素と二酸化炭素の量まで調整しているのではないかと思わせるくらいです。表情、しぐさ、それだけでない触覚のようなものを彼は持っていて、そこから私たちに様々な感覚を伝えているかのようです。

私たちを微笑ませる演技から私たちを突き落とす演技まで、これからも いい意味で裏切ってほしいと思います。




今回紹介した俳優たちは、本当に演じることが好きでたまらないという印象があります。常識では考えられない世界を すんなり演じてしまう不思議な魅力を感じます。日本のドラマを力強く支えてくれる俳優たちから目が離せません。

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